派遣契約の更新がされなかった。
私のどこがいけなかったんだろう……。
当たり前のように更新されると思ったのに、派遣先から更新しない旨伝えられたらまるで自分を否定されたような気になりませんか?
直接そうとは言われていなくても、自分の評価が悪かったんだ…とショックを受けてしまいますよね。
会社側(派遣先)が派遣の更新をしない理由は、あなた自身の場合ももちろんあります。
ですが、あなたが一生懸命働いていても更新されないことはたくさんあります。
そこで、今回はそれぞれの「会社側が派遣を更新しない理由」について、その詳細や「私たち派遣社員ができること」について紹介します。
派遣更新しない!会社側の4つの理由
まず、会社側(派遣先)が派遣を更新しない時の理由としては主に以下の4つがあります。
あなた自身が原因の場合
会社側が契約更新しない原因の一つに「あなた自身のパフォーマンス不足やスキル不足」が挙げられます。
具体的には
- 仕事の成果が期待ほど出ていない
- 仕事のミスや仕事が遅い
- 遅刻や欠席が多い
- 周りとのコミュニケーションが取れていない
など。
派遣先が期待してた通りの成果が出ていないと、「戦力外」とみなされ更新されない可能性が高いです。
「切られる前後」でできる対策
もし、自分自身の行動で当たることがあるのなら、今すぐ勤務態度を改めましょう。
- 期日を守る
- 積極的に働く
- 周りとのコミュニケーションをとる
- 必要とされている資格をとる
また、もし「スキル不足」で契約更新されなかった場合は、次はもっと自分のスキルに合ったところを探すことをおすすめします。
背伸びしすぎず、自分の今のスキルが活かせるところを選んだ方が派遣先にも喜ばれます。
会社側(派遣先)が原因の場合
次に、会社側が契約更新しない理由として、会社側(派遣先)が原因の場合があります。
たとえば
- 派遣先企業の業績が悪化した
- 予算削減
- 正社員を採用することになった
- 業務内容の変化(なくなった等)
など。
この場合、あなただけではなく他の派遣社員も更新されないこともありますし、新しい派遣社員の採用自体を見送ることもあります。
「切られる前後」でできる対策
正直、会社側の経営状況や方針は派遣社員にとってはどうしようもない部分です。
できることと言えば、派遣先の「ヤバ目の状況」を早めに察知すること。
たとえば
- 仕事が明らかにヒマになった
- 突然会社が残業に対して厳しくなった
- 人事異動など周りが騒がしい
などといった派遣先の動きがあれば更新されない危険性があるので、これらから危険を察知して早めに次に向けて動くようにしましょう。
派遣会社が原因の場合
経験上かなりレアなケースだとは思いますが、派遣会社が原因で契約更新されない可能性もあります。
たとえば
- 派遣会社が派遣社員のスキルや経験を派遣先に正確に伝えていなかった
- 派遣会社のミスや不手際が多かった
- 派遣会社が派遣先企業との関係をこじらせてしまった
などがあると、それ原因で派遣先が次は他の派遣会社に変更するという手段に出る場合もあります。
「切られる前後」でできる対策
正直、この場合直接できる対策は少ないです。
その中でできることと言えば、
- 派遣担当と密にやり取りをしておく
- あらかじめ複数の派遣会社と登録をしておく
といったこと。
派遣担当の仕事ぶりを垣間見つつ、いざという時はすぐに動ける体制を作っておくと安心です。
明らかに派遣会社の悪評を聞くのであれば、派遣会社を変える前提で動いた方がいいですね。
国が原因の場合
たとえ一生懸命働いて成果を上げていたとしても、派遣期間が3年を過ぎるとそれ以上の契約更新ができなくなります。
[st-kaiwa-6972 html_class=”wp-block-st-blocks-st-kaiwa”]いわゆる「3年ルール」ってやつか。
「切られる前後」でできる対策
3年経つけど辞めたくない!という場合は、主に以下の4つの「抜け道」があります。
- 無期雇用派遣に転換する
- 派遣先の社員になる
- 派遣先で部署異動して働く
- クーリング期間を利用する
ただし、それぞれ注意点があります。
3年経ったあとの抜け道については「【辞めたくない】派遣の3年ルール、抜け道はある?」に詳しく書いていますので、ぜひあわせて参考にしてください。
派遣の更新についてのよくある質問
派遣が更新されるかどうかは何日前に分かる?
目安としては、契約満了の1ヶ月前くらいに分かります。
その頃になると派遣担当が派遣先に来るかメールが来るので、更新の有無を話し合うことになります。
会社側が原因だったら「会社都合」になる?
はい。会社都合になります。
なので失業保険を受け取る際も受給資格の決定を受けてから「7日間」の待期期間を経れば受け取ることができます。
更新されない時の予兆はある?
はい、あります。
私自身約10年派遣社員として働いてきて「これは予兆だな」と感じたことがいくつかあります。
ただ、場合によっては予兆なしで契約更新なしになったこともあります。
完全にケースバイケースにはなりますが、ありがちな予兆は知っておいて損はないのでぜひ下記記事も参考にしてください。
⇒派遣が更新されない時の予兆&今からできること【経験者が語る】
会社側の理由だったらもう行きたくない
一生懸命働いていたのに契約更新されなかったら、誰だって文句のひとつも言いたくなりますよね。
ですが、理由は何であれ更新されなくても派遣先には最後まで行った方が良いです。
それは決して派遣先のためではなく「自分のため」。
ただし、頑張ってモチベーションは上げなくていいです。
契約満了までにできることを淡々とこなし、次につなげていきましょう。
⇒派遣を切られた!行きたくないけど派遣契約満了まで我慢すべき?
派遣更新の不安を解決するために今からできること
派遣更新の不安は、誰もが感じるもの。
ですが落ち込んでばかりいても何も始まりません。
この先のキャリアをしっかり握るためにも、今からできることを探して早めに行動するようにしましょう。
今からできること
スキルアップに励む
今している仕事やこれからしたい仕事でさらにスキルアップが見込めそうなら、積極的に講座を受けたり資格を取るようにしましょう。
派遣会社によっては無料や有料でさざまなスキルアップ講座が用意されているので、これらを使わないともったいないです。
スキルアップは自分の市場価値を高めてくれるだけでなく、仕事に対する自信も持たせてくれる最短コースですよ。
私は派遣期間中に英語めっちゃ勉強しました。
転職活動をはじめる
これを機に、契約更新のある派遣社員から卒業して正社員へ向けて転職活動をするのもひとつの手です。
いざ転職活動をはじめたとしても、実際に仕事が決まるまで数ヶ月はかかってしまいます。
なので、もし本気で転職を目指すなら早めに行動するに越したことないです。
⇒派遣社員が働きながら転職活動するための最適なタイミング&手段
また、仕事をしながら転職活動を両立させるためにも早い段階で転職エージェントに登録、相談しておくことをおすすめします。
派遣から正社員への転職は難しいので、サポート体制が整っている、派遣からの転職実績のあるエージェントに絞って活動すると効率よく動けますよ。
スキマ時間に副業をする
オフィスでの仕事が一日の大半を占める派遣社員であっても、余裕があるなら副業を考えることもおすすめします。
副業で月に数万円のプラスがあるだけでも精神的にものすごく安定します。
また、副業によりますが力を入れることによって本業以上に稼げるものも中にはあります。
自宅でできる副業はいくつかありますので、ぜひ時間がある時に取り組んでみてください。
⇒【派遣の副業】おすすめの在宅ワーク3選【スキマ時間に稼ぐ】
まとめ
派遣の契約が更新されない原因はあなた自身の場合もあれば、そうでない場合もあります。
ですが、原因は何であれ派遣社員でいる限り、契約が更新されないことは『誰にでも起こり得ること』です。
そして大切なのは、そこから自分が何ができるのか、次はどうしたら良いのかを考えて前に進むことだと私は考えています。
派遣社員であることをネガティブに捉えるのではなく、契約更新の機会は「自分自身の成長やキャリアアップのチャンス」とできるだけ前向きに捉えましょう。
不安を乗り越えて、自分らしい働き方を実現してくださいね。