派遣会社の「パソナ」が、23年4月から「月給制」になりました。
月給制と言うと
祝日や大型連休に左右されず給料が支払われる
とあって、一般的に良いイメージがあります。
正社員はどこも月給制だしね!
ですが、今まで慣れ親しんだ時給制とは違うので、戸惑うことが多いのも事実……。
というわけで、今回は
- 具体的に何が変わったか
- 時給制とどう違う?
- 今後できる4つの対応策
といったことについて書きたいと思います。
パソナの月給制の計算方法
まず、パソナが月給制になったことでこれまでの計算方法とは大きく変わりました。

これまでは働いた時間分お給料をもらう……って感じだったよね?

そうそう。でも月給制になったことで、下のように変わったよ!
パソナの月給制は、年間の平日(243日)を12ヶ月で割った日数がベースとなっています。
そして2023年の場合は、以下のような計算になります。
▼フォロワーさんが実際にパソナ社員から受け取ったメール▼

これを計算すると
243(日)÷12(ヶ月)=20.25/月
つまり、1ヶ月20.25日労働を前提にした月給設定というわけですね。

あれ?でも月に20日以上働いてる月あるけど、そういう場合はどうなるの?

月によっては損してしまうこともあるね。
この20.25日という数字は、1年間働けば「12ヶ月を同じ稼働日で計算しても(合計一緒だから)特に問題ないね」となります。
ですが、実際派遣社員は3ヶ月更新や6ヶ月更新が多く、1年まるまる働く人ばかりじゃありません。
なので、働く期間によっては損する月が出てくる可能性があります。
ちなみに、さきほどのメールの日数を元にそれぞれ「3ヶ月更新」「6ヶ月更新」した時の勤務日数(損得)はこちらになります。


損する日数
勤務期間 | 損する日数 |
4~6月勤務(3ヶ月更新) | 1.25日 |
7~9月勤務(3ヶ月更新) | 1.25日 |
10~12月勤務(3ヶ月更新) | 0.25日 |
4~9月勤務(6ヶ月更新) | 2.5日 |

何か計算がややこしいな……。

まるまる1年働けば帳尻が合うってことだね。パソナで働く場合はなるべく契約更新を心がけたいね。
パソナの月給制に不安…どうしたら良い?
パソナが月給制になったことで不安や不満を抱えてる……。
そんな人は、以下の3つを検討するようにしましょう。
- 時給制に戻す
- 時給制の求人を探す
- 派遣会社を変える
時給制に戻す
相談すれば絶対に時給制に戻れる!という保証はないですが、実際に時給制に戻している人もいます。
今の月給制に不満があるのなら、一度話し合いの場を設けるようにしましょう。
ただ、パソナとしては今も今後も月給制を推してくると思うので、そう簡単にはいかないかもしれません。
時給制の求人を探す
パソナの求人は、全てが「月給制」ではありません。
パソナの月給制
※以下の条件に全て当てはまる方
- 社会保険に加入している
- 長期就業の見込みがある
- 週5日勤務(シフト制、フレックス制、変形労働時間制を除く)
- 1日7時間以上
月給制が嫌だ!と感じるのなら、はじめから上記の対象にならない働き方(求人)を選択するのもひとつの手です。
とは言え「長期で働きたい」「長時間働きたい」という人がほとんどだと思うので、この中で選択するなら③にあるシフト制やフレックス制を狙う、ですね。
派遣会社を変える
正直、これが一番手っ取り早く確実な道です。
たとえ話し合いの末時給制に戻ったとしても、また突然何の変更があるか分かりません。
他の派遣会社もいずれ月給制になるか?は今のところ不明ですが、時給制の方が良いという派遣社員の声が意外にも多いので、全ての派遣会社がパソナの後を追って月給制にはならないと思います。
また「今の派遣先が好きなのに!」という人は、別の派遣会社経由での勤務が可能かを探ってみてください。
ちなみに私は10年ほど派遣をしていた中で「テンプスタッフ」が対応が良く、最初から最後まで気持ちよく働くことができました。
他の派遣会社を検討する際は以下の記事が参考になりますので、ぜひあわせてお読みください。
関連記事派遣会社はどこがいい?賢い選び方&3つの注意点を解説
まとめ
派遣社員の月給制。
正社員と同じような待遇ではありますが、派遣社員の「3ヶ月ごとの契約更新」という特性上、難しい部分もあるのかなと思いました。
パソナの月給制度も今後何らかの変更や訂正が出てくるかもしれませんが、一度決まった「月給制」という制度自体はそう簡単に無くなることはないでしょう。
今、そして今後パソナで働く人は、月給制の詳細をよく確認して納得した上で働くようにしてくださいね。
【派遣歴10年】おすすめの派遣会社はこの3社!
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