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【辞めたくない】派遣の3年ルール、抜け道はある?

2023年4月30日

今の派遣先が気に入ってるのに「3年ルール」のせいでこれ以上いられない。

雇用の安定のための法改正と言われてますが、現状維持が良い人にとっては正直たまったもんじゃないですよね。

3年ルールとは?

2015年の派遣法改正によって新たに追加されたルール。

これにより、同じ派遣先かつ同じ事務所で働けるのが「最長3年」になった。

※3年ルールには「個人単位」と「事務所単位」がありますが、今回は個人単位に基づいての記事になります。

そこで誰しも思うのが『3年を超えても働き続けられる「抜け道」みたいなのってないの?』ということ。

結論から言うと、一応あるにはあります。

ですが、100%これまで通り!というわけにはいかないので、その点においては注意が必要です。

今回の記事では

  • 3年を超えて働くための4つの抜け道
  • それぞれに生じるデメリット(注意点)
  • 抜け道が微妙⇀辞めるしかない時の選択肢

について細かく書いていきたいと思います。

この記事の筆者

さくら
20代~30代まで約10年間派遣社員として勤務し、7社の派遣先にて勤務経験あり。33歳で派遣から正社員へ。⇒プロフィール詳細

10年間派遣にどっぷり浸かってました。

3年経つけど辞めたくない!3年ルールの「4つの抜け道」

では、実際に3年を超えても同じ派遣先で働くにはどうしたら良いか?

具体的には、次の4つの方法があります。

先ほども言いましたが、それぞれ少なからずデメリットがあります。

無期雇用派遣に転換する

今の通常派遣から派遣会社の「無期雇用派遣社員」に転換して、今の派遣先でそのまま働く。

正直、これが一番現実的かつ可能性がある方法だと思います。

無期雇用派遣になれば今までと違って「契約期間」がないので、毎回更新時期を気にすることはありませんし「3年ルール」にも該当しません。

派遣の3年ルールに該当しない人

ですが、この方法をとるには、大前提として今の派遣先が

「これからもあなたを無期雇用派遣として雇いたい!」

と思って前向きに動いてくれなければ意味がありません。

また、たとえ同じ派遣先で働けたとしても、正社員のように「ずっとそこで働ける」という保証はないのでその点も注意が必要。

次の派遣先も基本的には「決定権がない」ので、自由度を考えると通常派遣より劣る結果になります。

「私、無期雇用派遣向いてるの?」と不安に思う方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

無期雇用派遣に向いてる人はこんな人!メリットデメリットから考察

「無期雇用派遣」まとめ

どうしてもこのまま今の派遣先で働きたい!という時にはベストな方法。

だが無期雇用派遣自体デメリットも多いのでよく検討する必要あり。

派遣先の直接雇用になる

可能性としては低いですが、派遣先の直接雇用になればそのまま今の派遣先で働くことができます。

どうして「可能性が低い」と言ったのかというと、多くの企業は

派遣先
派遣先

派遣社員ならOK。でも直接雇用は考えていない。

というところが多いから。

コストをカットできる。好きなタイミングで人員整理できる。

だから派遣を雇ってるって会社も多いですからね…。

また、直接雇用されると今度は勤務条件が大きく変わる可能性があります。

(一例)

派遣社員の頃
直接雇用になったら・・・

  • 定時で帰れた
  • 簡単な業務がほとんど
  • 有給とりやすい

  • 残業時間が一気に増えた
  • 責任のある仕事が増えた
  • なかなか有給が取りづらい

それでも間に入っていた「派遣会社」はおらず、基本的に自分で対応しないといけなくなります。

さらに直接雇用と言っても正社員ではなく「契約社員」になる割合が高いです。

契約社員の場合、通常派遣と比べると給料が下がる可能性もあるので注意が必要です。

直接雇用すると派遣先に紹介料って入るの?

入りません。

紹介料の支払いは法律違反になるので禁じられています。

また、たとえ契約書にそのような記載があったとしても効力はありません。

直接雇用の申し入れ時期はいつがいい?

3年ルールの契約期限が近付いているのであれば、できるだけ早く派遣担当に申し入れをしましょう。

順調に直接雇用されるとしても、雇用条件の交渉や手続きなどに時間がかかります。

最低でも2~3ヶ月前には言っておくと安心です。

「直接雇用になる」まとめ

ずっと今の会社にいたい!というなら直接雇用の申し入れも視野に!

ただし、勤務内容や勤務条件が大きく変わる可能性あり。

派遣先で部署異動してもらう

3年ルールは「同じ部署」での3年以上の勤務を禁止しているので、別部署に異動すればまた3年、同じ会社で働くことができます。

たとえば、同じタイミングで別部署の派遣社員が辞めるといった時に、そのポジションを狙うことができますね。

(別部署で仲の良い人を作り情報を仕入れておくのが良いかも)

とは言え、別の部署で働くということは

  • またイチから仕事内容を覚える
  • 新たに人間関係を構築する

といった作業が発生します。

これまでと同じ「派遣先」ではありますが、その他は全く別物になります。

正直、派遣先自体に魅力がある(立地条件が良い!等)を除いては、そこまでおすすめできる方法ではないです。

派遣会社を変えれば同じ部署でまた働ける?

答えはNOです。

たとえ社内の書類選考で通ったとしても、顔合わせの段階で確実に落とされてしまいます。

「別部署で働く」まとめ

タイミングが合えば良いが、部署異動=仕事環境もガラリと変わるので「それでもそこにいたいか?」を再確認する必要あり。

クーリング期間後にまた働く

派遣の3年ルールですが、実は一定期間の「空白期間」を設けることによって、その期間がリセットされます。

具体的には、派遣終了後3ヶ月超(最低3ヶ月1日)の期間、派遣先との労働契約を結ばないようにすること。

そうすることによって、その後再び同じ派遣先に派遣社員として3年間働くことができるようになります。

派遣の3年ルール抜け道
引用元:Cloud Staffing

ただし、ここにも問題があります。

  • 3ヶ月の間無収入になる
  • 今までの有給もリセットされる
  • 3ヶ月後、本当に雇用してくれるか保証がない

クーリング期間の3ヶ月は無職になってしまうので、短期派遣やアルバイトなどを探さなくてはなりません。

また、3ヶ月後に再雇用されるというのも基本「口約束」です。

その3ヶ月の間に派遣先の経営状況が変わったり、すでに新しい人員を入れている等で声がかからない可能性もありますので、不安定な選択ではあります。

派遣先企業としても、3ヶ月待っても来てほしい人材なのか?他の長期派遣で良いのではないか?が問われるところ。

それだけの信頼関係や努力が派遣先に認められるかどうかがカギとなります。

「クーリング期間を利用」まとめ

クーリング期間後の再雇用は派遣先・派遣社員お互いにとって「賭け」とも言える。

派遣の3年ルールはなぜあるの?

そもそも、この派遣の3年ルールはなぜあるのでしょう?

国の目的としては、派遣社員の雇用の安定とキャリアアップのため、です。

派遣先への直接雇用や無期雇用派遣(契約が無い)などを促進することで、派遣の不安定を解消しようとしているのでしょう。

ですが実際は多くの派遣社員が、3年後に「別の派遣先に就業している」というデータがあります。

派遣社員の実態
引用元:派遣労働者の人事処遇制度とキャリア形成に関する調査

つまり、ただ派遣先が変わっただけ。

3年経てば有無を言わさず契約満了になるので、中には「むしろ雇用不安定になった」「ひどい」という声もよく聞かれます。

ちなみに私のツイッターでも雇用安定についてアンケートをとりました。結果はご覧の通り。

実に95%もの人が「雇用安定につながってない」と答えています。

こういった生の声を聞くと、正直「3年ルールって、一体何なんだ」と思ってしまいますね。

【直雇用されたい】より確実に「正社員」になる方法

派遣として働いて「ここ、いいな!」と思って、3年後もそのまま働き続ける。

それがスムーズに叶うのならどんなに良いことか。でもそれが叶わない人もたくさんいます。

「派遣としてこのまま働きたい」というのなら、最初に言及した無期雇用派遣がベスト。

ですが、直接雇用になりたい!正社員になりたい!というのなら、最初から直接雇用を前提としている「紹介予定派遣」を選択した方が賢明です。

紹介予定派遣のメリット

何より、直接雇用を前提に雇用されるのでかなりの安心感があります。

紹介予定派遣なら通常派遣と同じように働きながら「自分に合ってるか」を確認することができます。

紹介予定派遣のしくみ

ちなみに私は派遣10年の末、紹介予定派遣で派遣⇒半年後に正社員になりました。

派遣社員として働きながら「仕事内容」「人間関係」を構築、「正社員はそこで働いて幸せそうか」「子育て中のワーママの様子」などを全てリサーチした上で直雇用となったので、結果的にすごく満足しています。

※紹介予定派遣に関しては下記の記事にすべて情報ぶち込んでます。

関連記事【流れ~コツまで】紹介予定派遣で人気の「事務正社員」を勝ち取る方法【まとめ】

正社員を狙うなら「100%正社員案件」を

とは言え、紹介予定派遣には「契約社員になる可能性がある」というリスクもあります。

「絶対に正社員!」という強い思いがあるのなら、最初から正社員枠の求人を狙って転職活動するのが一番の近道です。

こちらは事前に知ることができないのが難点ですが、応募要項の時点である程度ブラックを排除することで最悪の事態を避けることができます。

関連記事ブラック企業に入りたくない!転職前に必ずすべき13のチェックポイント

3年後、そのまま今の派遣先にいられなかった時に「別の派遣先に就業する」という手もアリですが、また3年後に同じ目に遭ってしまいます。

派遣社員としてずっといたい!というなら良いのですが、少しでも「正社員になりたい」という気持ちがあるのなら、これを機に早めに紹介予定派遣や正社員転職に動くようにしましょう。

【20代&30代別】派遣から正社員になるためのおすすめ転職エージェント

まとめ

3年後も今の派遣先でいるための4つの「抜け道」

  • 無期雇用派遣に転換する
  • 派遣先の直接雇用になる
  • 派遣先で部署異動してもらう
  • クーリング期間後にまた働く

「絶対に今の派遣先でこのまま働きたい!」というのなら、上の4つの方法が唯一の「抜け道」となります。

ですが、全ての選択において簡単になれるものではありませんし、なれたとしても今の状況と変わってしまう可能性もあります。

「結局なれなかった」または「そこまでしてなりたいわけではない」という場合は、これを機に次の3年後、どうなっていたいかを考えて行動するようにしてくださいね。

【20&30代】派遣社員におすすめの転職エージェント

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