ずっと事務派遣で働いてたけど、そろそろ本気で正社員を目指したい!
紹介予定派遣に興味あるけど、具体的にどんなことをしたらいいんだろう??
私は派遣社員として約10年働いた後、33歳の時に紹介予定派遣で今の会社に就職しました。
正直、紹介予定派遣は正社員の転職と同じように【かなりの激戦区】です。
特に事務は人気なので、何の準備もないまま受けてしまうとかなりの確率で落とされてしまいます。
私も何度も落とされました!
そこで今回は、憧れの事務正社員を「紹介予定派遣」で勝ち取るための具体的方法についてまとめました。
これを読めば、
- 希望の事務案件に多く出会うためにするべきこと
- 紹介予定派遣で良く聞かれる質問とその裏側
- 面接のためにするべき具体的な対策
といったことを事細かに知ることができます。
「今年こそは事務の正社員として働きたい!」という強い意志を持っている人は、ぜひ最後まで読み進めてください。
紹介予定派遣は「派遣先での直接雇用」が前提

紹介予定派遣は、派遣先で直接雇用されることを前提に、一定期間派遣として働くシステムのことです。

平均は3ヶ月とも言われていますが、求人を見ると6ヶ月が多い印象です。
実際私も6ヶ月で社員になりました。
最大のメリットは「事前に会社を見極められる」こと
紹介予定派遣には、主に以下のメリットがあります。
- 正社員になる前に会社の雰囲気を 「働きながら」知ることができる
- 採用基準を満たしてなくても、 ポテンシャルで採用される場合もある
- 派遣会社からあなたのスキルや経験にあった企業を 紹介してもらえる
- 派遣会社によっては 面接に担当者が同行してくれるところもある
- 元々派遣会社と取引のある派遣先が多いため、 ブラック企業が少ない
通常の転職と圧倒的に違うのは、「最初は派遣としてスタート」というところ。
これにより、たとえ派遣就業時に「何か違う」と感じても正社員になる前に断ることができます。
実際に「長く続けそうか」を見極めてから社員になることができるので、入ってみたらブラック企業だった…という危険性を事前に回避することができます。
私は過去に2度ブラック企業に入ってしまった経験があります。
ブラック企業は、一度入るとなかなか抜け出せないです。
その地獄に入る前に自分で「働きながら判断できる」というのは、紹介予定派遣の最大の魅力ですね。
デメリットは「正社員になれるまで時間がかかる」
そして、逆に「最初は派遣だからこそ起こりうるデメリット」も存在します。
- 正社員になるまでに 時間がかかる
- 派遣期間終了後、派遣先から 断られることもある
- 正社員ではなく「契約社員」の案件もある
正直「今すぐ正社員になりたい!」という人には紹介予定派遣は不向きです。
また、派遣契約が終わった後も確実に社員になれるわけではないので、受かっても不安になる人も多いと思います。
ですが、実際に紹介予定派遣は、直接雇用の選考を受けた人の7割がそのまま雇用されている、というデータがあります。
ちなみに私自身や周りも含め、よほどのことがない限り派遣期間後そのまま派遣先の社員にスムーズに移行しています。
参考記事紹介予定派遣の嘘ホント!「デメリット多い」「やめたほうがいい」の真相は?
紹介予定派遣で人気の「事務正社員」を勝ちとる5つのポイント

そして紹介予定派遣で事務正社員の座を勝ち取るためにすべき「具体的ポイント」は以下の5つになります。
- 事務案件に強い派遣会社に登録する
- 正社員案件に絞って応募する
- 会いたいと思わせる書類作り
- 筆記試験の対策は欠かさない
- 正社員転職並みに面接対策をする
その1:事務案件に強い派遣会社に登録する
紹介予定派遣の案件は、通常の派遣案件に比べるとどうしても少なくなってしまいます。
また、派遣会社によっては得意をする案件に偏りがあり、派遣会社によっては紹介予定派遣の案件はあるのに「事務案件が少ない」というところも存在します。

なので、紹介予定派遣で事務の正社員を目指すのであれば、事務に強い派遣会社に登録するのがもっとも確実。

中でもおすすめは「テンプスタッフ」です。
というのも、他社の大手派遣会社と比較してもテンプスタッフは事務案件の件数が断トツに多いからです。
派遣会社名 | 紹介予定派遣の求人数 | うち【事務系】の求人数 |
テンプスタッフ | 約6,000件 | 約4,500件 |
スタッフサービス | 約2,600件 | 約2,200件 |
リクルートスタッフィング | 約1,300件 | 約1,000件 |
マンパワー | 約2,600件 | 約800件 |
アデコ | 約3,800件 | 約1,700件 |
ランスタッド | 約1,000件 | 約800件 |
パソナ | 約2,300件 | 約900件 |
※2023年3月時点
当然ですが、案件数が多ければ多いほど条件にマッチした企業に出会える可能性は高くなります。
また、テンプスタッフはその外にも
サポート力が優れている
というメリットがあり、登録しておいて損はない派遣会社です。
参考記事【紹介予定派遣】事務正社員を目指すなら「テンプスタッフ」がおすすめ【理由は3つ】
テンプスタッフの登録を済ませていない人は、これを機にテンプスタッフへの登録を済ませてしまいましょう。
\5分で完了!/

その2:正社員案件に絞って応募する
紹介予定派遣への応募は、はじめから「正社員案件」に絞って行うようにしましょう。
求人の中には、正社員ではなく「契約社員」雇用の案件も少なくないです。
割合としては、約半数くらい。
中にはタイトルで「正社員」と見せかけて、よく見ると「実は契約社員」という案件もあるので注意が必要です。
正社員になりたいのであれば、「最初は契約社員でもいいか」という気持ちは絶対に捨てましょう。
契約社員から正社員は「毎年試験がある」「毎年正社員になっている人がいる」という会社でない限り可能性としてはかなり低いです。
転職と婚活は似てる。
「誰かいい人いないかな~」っていう意識で相手探してると、いざいい人と出会ってもその人で決めていいのか迷っちゃう。で、後になって「あの人にしときゃ良かった」って後悔する。
転職も同じで、
・妥協できないポイント
・将来なりたい自分
はあらかじめ明確にしとくべき— さくら🌸派遣10年から正社員 (@SakuraToDream) June 3, 2020
詳しくは紹介予定派遣で契約社員になったら人生詰みます【確実に正社員になる】を参考にしてください。
あやうく契約社員にならないためにすべきことも書いています。
その3:会いたいと思わせる書類作り
紹介予定派遣は応募をしたら、派遣会社経由で派遣先に「履歴書」と「職務経歴書」を送付します。
紹介予定派遣の場合、この応募書類の扱いは企業によってマチマチです。
ここで完全に振るい落とす企業ももちろんありますが、「とりあえず会ってから決めよう」と面接を受け入れてくれる派遣先も少なくありません。
そのためにも、まずは書類を見て「とりあえず会ってみるか」と思ってもらえるような書類を作成することが重要です。
ちなみに私は書類を作成する時以下のことに気を付けて作成しました。
- 志望動機はできるだけ具体的に書く。企業研究は欠かさない
- 会社が求めるスキルに見合う経験はしっかりアピールする
- 成し遂げた業績は具体的に分かりやすく書く
また、それに関する本も読みましたし、派遣担当のアドバイスももらいながら作成しました。
少しでも不安がある場合は、派遣担当に相談をしながら作成するようにしましょう。
参考記事【派遣の転職】履歴書の書き方 派遣先が多い時はどう書いたら良い?
その4:筆記試験の対策は欠かさない
紹介予定派遣の多くは、面接を受ける時に「筆記試験」も行います。
その種類は企業によって違いますが、私が過去に受けた試験は「SPI」がほとんどでした。
他に「一般常識」や「性格診断テスト」「時事問題」などがあります。
体感的には筆記試験よりも「面接」の方が重視されやすい印象でしたが、それでもしっかり対策はしておいた方が良いです。(筆記試験で落ちる場合ももちろんある)
私は本を一冊買って備えてました。「どんな感じの内容が出るか」の流れがイメージつくので、一冊買っておいて損はないですよ。
その5:正社員転職並みに面接対策をする
そして、紹介予定派遣で最も重要されるポイントは何と言っても「面接」です。
紹介予定派遣の場合、最初は派遣ですが企業は「この人をうちの社員として受け入れるかもしれない」という観点で合否を判断するので、正社員転職並みの厳しい面接になることも多いです。

紹介予定派遣を何度か受けて感じたのは「大体どの企業も聞くことは同じだな」ということでした。
中には
「今回紹介予定派遣を選んだ理由は何ですか?」
「うちは残業多いけど、やっていけそうかな?」
などといった紹介予定派遣だからこそツッコまれる質問もありますので、必ず事前に対策を練っておくようにしましょう。
参考記事【紹介予定派遣の面接】実際に聞かれた質問&注意点・ポイントまとめ
なお、今まで派遣歴が長くても不安に思わなくて全然大丈夫です。
ずっと派遣だった人は、派遣歴が長いからこその「強み」を最大限にアピールしましょう。
これから紹介予定派遣を受ける人に伝えたい3つのこと

そして、実際に紹介予定派遣を受けた私だからこそ伝えたいことが「3つ」あります。
どうせなら派遣の時よりも高年収を狙え!
いくら派遣から正社員になれたとしても、派遣の時よりも年収が下がってしまったら生活は以前より不安定になってしまいますよね。
せっかく正社員を目指すのですから、せめて派遣の時よりは高年収を狙っていきましょう。
そのためのポイントは3つ。
- 今よりも規模の大きい同業他社を受ける
- 給料の内訳をしっかり確認する
- 派遣担当に給与交渉をしてもらう
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派遣から正社員に転職で「給料ダウン」しないためにすべき3つのこと
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実際に私が転職して100万アップするまでの経緯も載せていますので、あわせて参考にしてください。
年齢を理由に諦めない!
紹介予定派遣と言うと「もう30過ぎてたらどうせ受からないでしょ」と受ける前に諦めモードになってしまう人がいます。
ですが、それは完全に間違いです。
なぜなら、企業によって欲しい人材や年齢層は大きく異なるからです。
もちろん、20代の若い世代を欲しがる企業もあります。が、経験豊富な30代を欲しい!という派遣先も中にはいます。
現に私は33の時に紹介予定派遣で今の会社に受かりましたし、同時に入社した同僚は当時38でした。
そういう会社も少なからず存在するんです。
受けてもないのに落ちた気になって応募しないのは、ハッキリ言って相当もったいないですよ。
良い求人があっても「倍率高そう」「受けても無理だ」って最初から諦めて応募しない人って、わりと人生損してると思う。
その求人に適した人かどうかを決めるのは「あなた」じゃなくて「会社の人」なんだからさ。
ちなみに私は、超倍率高いと思ったら「自分含め2人だけだった」という経験あるよ👍
— さくら🌸派遣10年から正社員 (@SakuraToDream) June 11, 2020
▼30代が効率よく紹介予定派遣で正社員になる方法▼ 続きを見る
【年齢制限あり?】30代で紹介予定派遣は「無理ゲー」なのか?
落ちるのは当たり前!
これは転職活動全般に言えることですが、数社受けてすんなり受かるということは、まず無いと思っていた方が良いです。
ですが、それはあなたの人間性の問題ではなく、単に会社が求める人材とマッチしなかっただけです。
なので、必要以上に落ち込むことも「どうせ私なんて」と諦めることもありません。
面接に落ちると、まるで自分の人間性が否定された気になっちゃうけど、別に会社はあなたを「否定」してる訳じゃない。ただ、会社が求める人材とあなたのスキルが合わなかっただけ。そういう会社に入れたとしても後で苦労する可能性の方が高いんだから、落ちて良かったんだよ。私はそう思うようにしてた
— さくら🌸派遣10年から正社員 (@SakuraToDream) August 7, 2019
ちなみに私は、受けた紹介予定派遣の案件6社連続不採用になりました。
ですが、そのおかげで改善策も見えたし、次の面接に活かすことができたと思っています。
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紹介予定派遣の面接で落ちる理由 6社連続不採用⇒採用になった秘訣を公開
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たとえ落ちたとしても、次に活かせばいいんです。
落ちて腐ってしまったらそこで終わりなので、最後まで腐らず焦らず、粘り強くチャレンジし続けてください。
まとめ
紹介予定派遣で派遣から正社員になるのは決して簡単なことではありません。
が、事前にしっかりと準備をすることで「受かる確率」を上げることはできます。
ぜひ本記事を参考に、今年こそ紹介予定派遣で事務正社員を勝ち取りにいきましょう!
\5分で完了!/
【紹介予定派遣】おすすめの派遣会社TOP3!
スタッフサービス
スタッフサービス(オー人事)は、事務求人に力を入れている派遣会社です。
未経験OKや30代が活躍している求人が多いのが特徴です。そのため、
- 未経験から事務職で正社員を目指したい人
- 30代で派遣から正社員に転職したい人
に特におすすめです。
「職歴や年齢に不安がある」という人も、スタッフサービスの紹介予定派遣制度を利用する価値は十分にあります。
リクルートスタッフィング
リクルートスタッフィングは、時給の高さや独占案件の豊富さ、保険料の安さが魅力の派遣会社です。
また、利用者の中でも友人の紹介によって登録したという声が多く、満足度も高め。
大手企業や人気企業の求人も多く、高時給で働きたい人や、スキルアップやキャリアアップを目指す人におすすめです。