「会社のことをよく知ったうえで正社員になれるなんて魅力的!」と思って受けた「紹介予定派遣」。
でも期待した分、営業担当から「今回は残念ながら・・・」と不採用の連絡が来るとかなり凹みますよね。
特に、落ちた細かい理由は教えてもらえないことが多いので、具体的に何が悪かったのか?はたまた会社側に理由があるのか?さえも分からないまま。
結果、すごーくもやもやした気持ちだけが残って、嫌になることって少なくないと思います。
私もどうしても正社員になりたくて、紹介予定派遣を受けまくっていた時期があるのですが、結果、6社連続不採用でした。

6社目にはもう、完全に自分に自信が持てなくなってました。
でも、よくよく考えてみたら面接で落ちたのは当然のこと。
改めて冷静になって今までの面接の内容を振り返ったら「こりゃ、受からないな」って思ったんです。
今回不採用になってしまった人も、もしかしたら私のケースが当てはまっているかもしれません。
今後面接で内定を勝ち取るためにも、今回の記事を読んで、改めてあなた自身と向き合ってみてください。
紹介予定派遣の面接に落ちる理由はズバリこれだった

紹介予定派遣の面接にことごとく落ちる理由を改めて考えた時に分かったのは
結局私は「正社員になれる」ならどこでも良かった
ということでした。
紹介予定派遣を受ける時、仕事内容な勤務地、福利厚生など色々な面から考えて「ここで働きたい!」という一社を毎回選んだつもりです。
でも、正直に言うと
- ある程度良さそうなとこならどこでもいい
- とにかく正社員になりたい
という気持ちの方が強く、受けた会社に対してそこまで興味を持つことができていませんでした。
結局それが面接の受け答えでも表れてしまい、面接官にもいともカンタンに見抜かれてしまったのだと思います。
私の場合、具体的には
- 志望動機を聞かれても、本に書いてあるような無難なことをただ答えていた。
- 「うちのHP見た?」と聞かれても、覗いた程度なのでうまく話を広げられず終了。
- 会社への質問を聞かれても全く思いつかない。ようやく出た内容は、仕事内容ではなく「福利厚生」のこと。
といったことをやらかしてしまいました。
こうやって書いてみても、面接官の印象に残らないどころか「本当にうちに入りたいの?」と思ってしまうような受け答えだったなぁと思います。
ちなみに、今まで受けた会社の中には6人の面接官を構えたところがあったのですが、案の定、そのうちの1人にバカにされたように鼻で笑われたこともありました。
その時はすごく惨めな思いをしましたが、後になって考えれば当然だなとさえ思いましたね。
7社目で無事内定!その時に意識して行ったこと
そんな私ですが、7社目の紹介予定派遣の面接でようやく内定をもらうことができました。
その時のライバルは6人。その中から見事「たった1人」に選ばれたのです。
それまで落ちまくっていたその時は、当然今までと意識を変えて【事前準備】をしっかりして面接に臨みました。
正社員並みに自己分析しまくった

まず、7社目を受けるにあたり、改めて今までに自分がしてきた仕事を全部メモに書きました。
- 具体的にどんな仕事をしていたか
- そこで何を成し遂げたか
- 何か失敗したことがあるか。それをどう乗り越えたか
- その会社で学んだ経験、スキル
- 今度受ける会社で活かせることはあるか
ただ「この会社で働きたい」とアピールするだけではダメだなと思い、「この会社だからこそ、今までの〇〇の経験が活かせる」という点を深堀りしました。
と言っても、それまで数多く(7社)の派遣先で働いてきたのでかなり時間がかかりましたけどね。思い出すだけでも一苦労。笑
でも、ただ漠然と考えるだけではなくて実際に紙に書くことで、
「そういえばこういうこともあったな」
「このエピソード、面接で使えそう!」
といった記憶が次々と蘇ってきました。
メモ
この方法は「ブレインダンピング」と言って、ビジネスでも使われています。
思い出したことを全てアウトプットすることによって頭の中が整理され、物事も客観的に見ることができるようになります。
PCやスマホのメモ帳に書くのも良いですが、個人的には紙媒体に直接ペンで書くことをおすすめします。
そして、そこから特にアピールできそうなことをいくつかピックアップして、うまく面接で説明できるように何回も練習しました。
さらに、6社面接を受けて分かったのが、聞かれるのは大体同じようなことだということ。
今までの派遣はそれぞれどうして辞めたんですか?
あなたが自分で思う長所、短所は何だと思いますか?
うちの会社のことは知ってましたか?どういうイメージがありますか?
今回どうして紹介予定派遣を受けようと思ったんですか?
これらの質問が来ても答えられるように、何度も練習しました。
紹介予定派遣を受ける人の中には、そこまで企業リサーチや自己分析をしないまま面接に臨む人が多い。
だからこそ、正社員の面接並みに徹底して準備をして臨むことでライバルたちから大きく突き出すことができる。
私は中途半端な志望動機+自己分析のまま行ったから、結構こてんぱんにやられたよ。笑— さくら@元派遣バツイチ (@SakuraToDream) July 27, 2019
会社の情報を事前に調べて入社後の自分を具体的にイメージした

応募要項は働く上での基本的な条件しか書いていないので、その裏側にある「リアルな実態」まで知ることはできません。
でも、本当はそのリアルな情報こそが、働くうえで一番重要だったりしますよね。
私は「本当にこの会社に入って大丈夫なのか?」を知るために、事前に口コミサイト「キャリコネ」を使って会社の実情を調べまくりました。
キャリコネで実際に働いている社員の口コミを見ることによって、派遣会社から聞いていた仕事の条件だけでなく、
- 実際の社内の雰囲気
- 昇給の状況
- その会社の不満なところ、満足するところ
- その会社を辞めた人の具体的な退職理由
といった事を把握することができ、いざ働くことになったあとの自分を具体的に想像することができました。
事前に気になる企業や業種のことを深く調べておけば、いざ受けたあとに「やっぱり辞めたい」と辞退する可能性もぐっと少なくなります。

転職活動をするのなら、ただやみくもに飛び込むのではなくきちんと興味のある分野を調べて『見極める』のはマスト作業ですよ。
できるだけ自然体で臨んだ

そして私の場合、いつも当日は緊張しすぎてうまく質問に答えられずに終わっていたので、今回は「絶対に受かって正社員になりたい」とあまり意気込みすぎずに面接の臨みました。
前日に行ったこと
- できるだけリラックスして過ごす
- 好きな食べ物を食べる
- 十分な睡眠をとる
面接で行ったこと
- 「面接されてる」という意識ではなく、「自分のことを分かってもらうための会話」と考えて臨んだ
- できるだけ笑顔を心がけた
それまでにたくさん自己分析を行って面接の練習を行ってきたので、ある程度自信を持って面接に臨むことができました。
結果、自然体で会話をすることができ、いつも以上に面接官との会話を弾ませることができたんです。
ガチガチに緊張すると言いたい事もうまく言えないので「とりあえず、目の前の人との会話を楽しもう」くらいのゆるい気持ちで臨むんだのが返って良かったのかなと思います。
紹介予定派遣の案件はただでさえライバルだらけ!

紹介予定派遣の案件は、いつの時代もかなり激戦区です。
最近は派遣法の改正によって「派遣先の直接雇用」や「派遣元の無期雇用」という選択肢も増えましたが、正直この2つにも希望はあまり持てません。
また、2020年にはじまる「同一労働同一賃金」もぶっちゃけかなり微妙です。
このように派遣社員を「正社員」として迎えてくれる企業が少ないからこそ、今後ますます紹介予定派遣の倍率は上がっていくと思います。
そんな中で、ただ「正社員になりたい」「派遣は不安定だから早く卒業したい」という気持ちだけで面接に臨んでも、落とされてしまうのがオチ。
しかも、たくさんのライバル中からあなたが「たった1人」に選ばれないといけないのですから、もはや正社員の転職並みに気合いを入れないとダメですよね。
紹介予定派遣の面接を受ける人は、同じように「企業に惚れこんで」受ける人はほとんどいません。
でも、だからこそみんなが自分のスキルをアピールするところを、それにプラスして「この会社だから入りたい」という明確な理由をアピールすることで、他の人よりも飛びぬけて印象に残せることができるのです。
くれぐれも、私のように落とされまくって、時間と体力を無駄にすることのないようにしてくださいね。
できるだけ多くの大手派遣会社に登録しよう

そして、重要なことがもう1つ。
より確実に紹介予定派遣として働きたいのなら、できるだけ多くの大手派遣会社に登録しておくようにしましょう。
大手の派遣会社は同じ求人情報を持っていることも多いですが、中には派遣会社独自の求人を持っていたりもします。
また、たとえ同じ求人の募集でも、複数の派遣会社に登録しておけば「A社では社内選考で落ちたけどB社の社内選考には残った(=企業に応募できる)」といったことも可能になります。
しかし、WEB上で「いいな」と思った案件があったとしても、その時点で登録を済ませていなかったら社内選考さえしてもらえません。
まずは登録説明会から始めないといけないので圧倒的に時間のロスですし、その間にかなりの確率で他の派遣社員にとられてしまいます。
派遣会社の多くはWEB上で登録が完了するものがほとんどですので、まだ登録していない会社があるならWEB登録だけでも済ませておくようにしましょう。
私は、これら全てに登録していました。
とりあえずこの5つに登録していれば大体の案件をカバーすることができます。
「こんなにたくさんはちょっと…」という方は、とりあえず「テンプスタッフ」だけでも登録しておくと安心です。
私は約10年間派遣社員としてたくさんの派遣会社にお世話になったのですが、断トツで印象が良かったのがテンプスタッフでした。
というのも、テンプスタッフはとにかく営業担当やコーディネーターの質がとても高いんです。
- 派遣先で悩んでいた時に、いつも最後まで親身になって話を聞いてくれた
- 私のことをいつも気にかけてくれ、頻繁に連絡をくれた
- 仕事を探している時もたくさん紹介の連絡をくれた
正直、他の大手派遣会社と比べてもここまで徹底したサポートを行ってくれるところはありませんでした。
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【失敗談あり】テンプスタッフで紹介予定派遣受けたら対応が神だった
また、テンプスタッフは扱っている紹介予定派遣の案件数も業界トップクラス(3,000件以上)で質も高く、私が7社目で受かった会社も
「これ、紹介予定派遣じゃなかったら絶対受からなかっただろうな」
というような大手企業(業界シェアNo1)でした。
繰り返しになりますが、派遣会社はできるだけ多く登録しておくに越したことないです。
ですが、もしどれか1つに絞りたいという人は(事務正社員になりたいという人は特に)、「テンプスタッフ」は必ず登録するようにしましょう。
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紹介予定派遣で6ヶ月働いてみて感じた数々のメリット

私は実際に紹介予定派遣として6ヶ月働いてみて、数々のメリットを感じることができました。
- 実際に時短で働いている子持ち主婦の働き方を見て「子供がいても働きやすい環境だな」と具体的にイメージすることができた。
- 正社員になる前提で入っているので、周りの社員も給料などの細かな情報を(ランチ時間などに)こっそり教えてもらえた。
- 正社員になった時に任される業務を6ヶ月かけてじっくり学ぶことができたので、焦ることなく業務をこなせるようになった。
- 面接だけでは伝えられない自分の良さを、6ヶ月真面目に業務に取り組むことで上司にアピールすることができた。
そして6ヶ月が過ぎた頃には、ただ雇用形態が「紹介予定派遣」から「正社員」に変わるだけ、というくらい自然に正社員に移行することができる環境にありました。
紹介予定派遣の面接は難しく、何度も落ちるのも決して珍しくないですが、それでも私は声を大にして

と言いたいですね。
それくらい、紹介予定派遣は魅力ある制度だと思いますよ!
まとめ
メリットがたくさんある紹介予定派遣。だからこそ、受かるのは正社員並みに厳しいです。
紹介予定派遣の面接で不採用になってしまう人は、その原因を自分なりに考えてみてください。
そして、次の面接で同じ失敗をしないためにはどうしたら良いか?を考えて行動するようにしてください。
もしかしたら、これからも何度も落とされるかもしれません。でも、より自分と向き合うことによって確実に今よりも受かりやすい状況になっていくはずです。
↓こういう気持ちも大事。
面接に落ちると、まるで自分の人間性が否定された気になっちゃうけど、別に会社はあなたを「否定」してる訳じゃない。ただ、会社が求める人材とあなたのスキルが合わなかっただけ。そういう会社に入れたとしても後で苦労する可能性の方が高いんだから、落ちて良かったんだよ。私はそう思うようにしてた
— さくら@元派遣バツイチ (@SakuraToDream) August 7, 2019
正社員までもう一歩!
最後まで諦めず、頑張ってくださいね!
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テンプスタッフ
テンプスタッフは紹介予定派遣の求人のうち約6割が「事務案件」。
中でも多くの大手企業と取引しているので、比較的福利厚生が整っている『ホワイト企業』が多いです。
また私は実際にテンプスタッフの紹介予定派遣制度を利用したのですが、担当のコーディネーターの連絡が頻繁にあり、常に親身になってサポートしてくれたので最後まで安心して転職活動を行うことができました。
(ちなみにその後無事正社員になった派遣先は業界No.1の大手企業でした)
「絶対に事務で正社員になりたい!」という人は、事務求人に力を入れているテンプスタッフへの登録はマストですよ。
スタッフサービス
スタッフサービス(オー人事)はテンプスタッフ同様事務求人に力を入れている派遣会社ですが、中でも未経験OKの求人が豊富という特徴があります。
また、30代が活躍している求人が多いというのも大きなメリットのひとつ。
スタッフサービスなら「30代で派遣から正社員に転職したい!」という人も様々な求人を見つけることができます。
「職歴や年齢に不安がある」という人はスタッフサービスの紹介予定派遣制度を利用する価値は大いにありますよ。
ランスタッド
ランスタッドは、テンプスタッフやスタッフサービスに比べて求人数は劣るものの、70項目以上の『こだわり条件』から求人を検索することができるのでよりあなたの希望にあった求人をピンポイントで見つけることができます。
また、キャリアコーディネーターのほとんどを『女性』が担当。
男性には言いづらい悩みや相談事も、ランスタッドでなら気兼ねなくすることができるという点も大きな強みです。
また登録~就業まで完全在宅の「おうち派遣」という制度も充実しているので、子育て中や遠方の方も関係なくおうちでバリバリ働くことができます。