紹介予定派遣を受けたいけど、面接の質問ってどんな感じ?
どんなことに注意したらいい?ポイントがあれば事前に知りたい!
紹介予定派遣として働くうえで必ず通らないといけない関門、それは「面接」です。
紹介予定派遣は、最初は「派遣」。
でも、だからと言って「面接も通常派遣とそこまで変わらないんじゃないの?」なんて思ってたら大間違いです。
ポイント
面接官:うちの会社で社員として働く人材に適してるかしっかり見極めたい
ライバル:絶対この会社に受かりたい!絶対正社員になってやる!
この時点で、通常の派遣とは意気込みがまるで違うのが分かりますよね。
紹介予定派遣は正社員よりも採用ハードルが低いと言えども、どこもライバル多し、決して油断できないです。
かくいう私も過去に紹介予定派遣で6社連続落ち続けました。
7社で無事採用されましたが、それも決して簡単ではなかったです。
むしろ、めちゃくちゃ大変だった・・・
そこで今回は改めて
- 実際に紹介予定派遣の面接で聞かれた質問
- 7社の面接を受けて感じた注意点およびポイント
についてご紹介したいと思います。
紹介予定派遣の面接質問は「大体同じ」

7社の紹介予定派遣を受けて感じたこと、それは「面接で聞かれる質問はどの会社も大体同じだな」ということです。
ざっくり言うと
この4つに分けられていました。
会社によってたまに変化球な質問もありますが、まずはこの4つを抑えておくようにしましょう。
今までどんな仕事をしていたか
これは、私の場合大抵面接の一番最初に質問されました。
実際に聞かれた質問内容
・今まで行ってきた仕事について教えてください
・簡単で良いので、職務経歴について教えてください
面接官はこう思ってる
・この人はどんな仕事ができるんだろう?
・うちの会社のニーズに合っている?
・職務経歴書に書いてある内容に信ぴょう性、一貫性はある?
ここでのポイントは、以下の2つです。
- たくさんの職務を経験した人は、職種ごとにまとめて話す
- 派遣先のニーズに合った強みを探し、過去の経験と共に具体的に話す
特に2.は重要ですね。
たとえ自分の経歴がすごくても、それが派遣先のニーズとズレていたら意味ないです。
まずは、自分の強みだと思う部分を全て洗い出す。
そこから希望する派遣先のニーズに合いそうだなと思う点をいくつかピックアップしておくと良いです。
なお、「ずっと派遣だったし自分の強みが分からないよ…」という人はぜひ下記記事も参考にしてください。
派遣でも単純作業でも、あなたの強みは必ずあるはずですよ。
続きを見る
派遣歴が長い=「転職に不利」ではない【派遣を強みに変える具体的方法】
どうして前の会社を辞めたか
これも、必ず聞かれる定番質問です。
実際に聞かれた質問内容
・前の会社の退職理由を教えてください
・今までの会社を辞めた理由をそれぞれ教えてください
面接官はこう思ってる
・今まで辞めたのは会社都合?それとも自己都合?
・自分勝手な理由で退職してない?
・すぐに辞められるような人だったら困るなぁ。
ここでひとつ注意点を挙げるなら、この質問の大前提には「前向きな人が欲しい」という思いがあるということ。
なので、たとえ前職の退職理由がネガティブなものであっても、それを言ってしまうのは絶対NGです。
ポイント
「毎日残業でブラックで」「社内でいじめられて」と言ったとしても、派遣先は一切同情してくれません。
それどころか「すぐに愚痴を言って辞めるんじゃないだろうか」「うちでも同じ問題起こすんじゃないだろうか」とマイナスイメージを与えてしまいかねないです。
それでももしどうしても言いたい!嘘をついてまで100%前向きな退職理由は言いたくない!という人は、
- 前の会社の「批判」はしない
- 最後はポジティブに結び付けて終わる
といったことを意識すると良いです。
ちなみに、もし退職理由が「人間関係」だとしたら、それは言わない方が良いですね。
ブラックでもホワイトでも、人間関係の悩みはどこでもありますから…。
なお、派遣の契約満了で辞めたのであれば、それを正直に伝えるでOKです。(契約満了なので、不利には働きません)
どうしてうちの会社に入りたいのか
ずばり「志望動機」ですね。
これも紹介予定派遣の面接ではほぼ100%聞かれます。
実際に聞かれた質問内容
・当社を志望した理由はなんですか?
・当社についてどんなイメージがありますか?
・当社のホームページは見ましたか?どう思いましたか?
・当社のことは前から知ってましたか?
面接官はこう思ってる
・本気でうちの社員になりたいという熱意がある?
・正社員になれるならどこでもいい、なんて思ってない?
この類の質問をされた時のポイントは次の2つです。
- 今までの経験やスキルが派遣先で活かせる、貢献できることをアピールする
- 企業ホームページなどを見て思った感想を自分の言葉で表現する
企業ホームページは、隅から隅まで読む必要はないです。
ですが、たとえば「先輩社員のインタビュー記事で共感した部分」や「会社の商品に関して思ったこと」などを事前にまとめておくと良いです。
私の場合は、派遣先の商品が精密機械だったのですが、HPを読んでもピンと来ず…。なので、それが日常のどんなものに使われてるのかを調べて自分なりに理解を深めました。
社員としてやっていく覚悟があるのか
派遣から直雇用の社員になるということで、一般の転職活動とは違うこの質問もよくされました。
実際に聞かれた質問内容
・今回紹介予定派遣を選んだ理由はなんですか?
・うちは残業多いけど、やっていけそうかな?
面接官はこう思ってる
・正社員になる覚悟、本当にある?
・派遣と正社員は全然違うけど大丈夫?
この時も、前向きな回答が求められます。
なので口が裂けても「派遣だと将来が不安で正社員を目指した」なんてことは言ってはいけません。(本音なんですけどね^^;)
ここでおすすめなのが
- 派遣では叶わなかった(社員になれば叶えられる)ことを具体的に述べること
- 紹介予定派遣のメリットである「派遣期間」をアピールすること
私の場合は
「派遣でも責任をもって仕事をしていたが、正社員に比べて任される業務が制限されてた」
といった不満点を挙げ、
「社員になってもっと責任のある業務をしていきたい」
と答えました。
また、派遣期間は企業にとってもメリットのある制度なので、
「派遣期間中の働きぶりを見たうえで判断してもらいたい」
といったことを付け加えました。
ここに関しては、自分本位な意見だけでなく「企業側の視点になった意見」も加えるとより印象が良くなると思います。
「ベストな回答」は会社によって違う
これまではいわゆる「THE・定番質問」で、紹介予定派遣の面接を受けたらまず間違いなく聞かれることです。
ですが、今回ご紹介した内容が必ず「ベストな回答」とは限りません。
なぜなら、会社によって業種や人員構成、求めている人材などが違ってくるからです。

ここで重要になるのが、できるだけ事前に派遣先の情報をリサーチしておくこと。
会社の雰囲気はどうなのか?
辞める人は、どういった理由で辞めているのか?
こういった細かなことを事前に知っておくだけでも、派遣先が来てほしい人材はどんな人なのか?どういった回答がベストなのか?が多少見えてきます。
なお、これらの情報は「転職会議」などの企業口コミサイトでチェックすることができます。
実際に、転職会議では
- 実際に面接を受けた人が印象に残っている質問
- 入社後にキャップを受けたこと
- どんなことにやりがいを感じている(いた)のか
- 退職した理由
といった面接者の具体的な情報を得ることができるので、転職する際にはぜひチェックしておきたいサイトのひとつです。
完全無料でできるので、内部の情報をより知りたい方はぜひ早めに登録を済ませておくようにしましょう!
【注意】紹介予定派遣の面接質問に対するNGな対応

そして、(紹介予定派遣に限らずですが)面接を受ける際に必ず注意してほしいことがあります。
これらの対応を誤ってしまうと、たとえ回答が優れていても落ちる可能性が高いです。
言いたいことをダラダラ話さない
面接の質問に答える時は、まず「結論から」。
そして、そのあと「どうしてそう思うのか」「どうしてそうなったのか」などの理由や具体例を話す、を徹底しましょう。
NG例)
「はい、前の会社では〇〇をしていて、〇〇だったんですが、〇〇でして、、、。」
→(面接官)で、結局何が言いたいの???
私は、最初これ頻繁にやらかしてました。
言いたいことがあるけど頭の中で整理しきれてない、思ったことをそのまま口に出してしまうとこんな風になってしまいます。
繰り返し言いますが、質問の回答は「結論→理由や具体例」の順で話すこと。
最初に結論をスパッと言い切るだけで、驚くほど分かりやすい話し方になります。
ちなみにこの手順は、小学校の校長先生も実践してました。
聞いて改めて「頭にストンと入る」話し方だなと感じましたね。
(※面接の場合、④の「もう一度主張」は不要です)
回答時間は、長くても1分ほど。結論を短くして具体例を豊富に盛り込むのがおススメです。
終始和やかでも気を抜かない
紹介予定派遣は最初は「派遣」ですし、面接自体も終始和やかなことが多いです。
ですが、だからと言って派遣の顔合わせのような感覚で面接に臨むとまず失敗します。
終始和やか=このまま(派遣のように)すぐ決まる、ではないです。
たとえ和やかでも最後まで気を抜かず、一般転職の面接と何ら変わりなくしっかりと受け答えするようにしましょう。
模範解答を丸暗記しない
面接には、事前準備が必要です。
ですが、事前に「こう言おう」と考えた文をそのまま丸暗記で話すのはNGです。
いくらそれが自分で考えたオリジナル文だとしても、丸暗記だとそこに「心」が入ってないのがバレバレですし、熱意のネの字も伝えられないです。
紹介予定派遣にとって「やる気」や「熱意」のアピールは超・重要
紹介予定派遣は一般の中途採用に比べて若干採用に至るハードルが低く(一定の派遣期間があるため)、たとえ面接の時点で採用基準に達してなくても「やる気」や「ポテンシャル」で採用されるケースも多々あります。
なので、対策としては
- 準備の段階・・・「アピールポイントはここ」という部分を確認し、大まかに練習する
- 本番・・・それを元に「その時の自分の文章で」回答する
のようにするのがおススメ。
決して全てを暗記するのではなく「要点のみ」を覚えるようにしましょう。
紹介予定派遣の面接内容でよくある質問

紹介予定派遣の面接は何回くらいある?
派遣先企業によって異なりますが、私はほとんどの企業が1回のみでした。
派遣担当は同行してくれる?
受ける企業までは同行してくれますが、そのまま面接も同行OKの割合は少ないかと思います。
私は全て、面接は1人で受けました。
紹介予定派遣の面接に受かる確率(合格率)は?
紹介予定派遣に受かる確率は、一般的に20~30%程度と言われています。
ただし、私の場合は7社目で受かったので実質14%くらいです。
特に事務職の紹介予定派遣はいつでも競争率が高く、体感的になかなか受からないと感じています。
7回目で受かったコツについては「紹介予定派遣の面接で落ちる理由 6社連続不採用⇒採用になった秘訣を公開」に詳しく書いているので、ぜひこちらも参考にしてください。
続きを見る
紹介予定派遣の面接で落ちる理由 6社連続不採用⇒採用になった秘訣を公開
紹介予定派遣はすぐ決まる?
すぐには決まりません。
基本的に紹介予定派遣は面接の他に筆記試験(SPIや時事問題など)があります。
また、他の派遣社員の面接もありますので、結果が出るまで1週間近くは見ておいた方が良いでしょう。
志望動機がない場合はどうしたらいい?
志望動機がなくても、とりあえず答えの用意は(無理やりにでも)しておきましょう。
やること
- 派遣先企業の事業内容や仕事内容を調べる
- 自分のスキルや経験を整理する
- 将来のキャリアプランを考える
その上で、
「派遣先企業の事業内容や仕事内容に興味がある」
「自分のスキルや経験を活かして、派遣先企業に貢献したい」
「派遣先企業で働くことで、将来のキャリアアップを目指したい」
などといったことを自分の言葉で言えるよう考えてみてください。
どうしても志望動機が思い浮かばない場合は、派遣会社に相談してみるのもアリです!
まとめ
紹介予定派遣は、一般転職に比べて若干採用ハードルが低く、正社員転職でうまくいかなかった人や派遣歴が長い人でも十分に正社員になる可能性はあります。
ですが、だからこそ紹介予定派遣は人気で、ライバルも多いです。
紹介予定派遣の面接を受ける際は、本気で攻めていく。決して油断しない。
そして、何度落とされてもめげずに応募し続けてください。
あなたに合う企業、そしてあなたを「紹介予定派遣」として受け入れてくれる企業に出会えることを心より祈っています!
【紹介予定派遣】おすすめの派遣会社TOP3!
スタッフサービス
スタッフサービス(オー人事)は、事務求人に力を入れている派遣会社です。
未経験OKや30代が活躍している求人が多いのが特徴です。そのため、
- 未経験から事務職で正社員を目指したい人
- 30代で派遣から正社員に転職したい人
に特におすすめです。
「職歴や年齢に不安がある」という人も、スタッフサービスの紹介予定派遣制度を利用する価値は十分にあります。
リクルートスタッフィング
リクルートスタッフィングは、時給の高さや独占案件の豊富さ、保険料の安さが魅力の派遣会社です。
また、利用者の中でも友人の紹介によって登録したという声が多く、満足度も高め。
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