派遣にも退職金！割合【6％⇀5％】でいくらもらえる？

こんにちは、さくら（@SakuraToDream）です。

とつぜんですが、日経新聞のこの記事知ってますか？

ですが、実際周りの声を聞いてみると

「え？私退職金もらってるの？時給変わってないんだけど･･･」
「担当から何も言われてないから分からない」

という声が多いです。

そこで今回は、

• 派遣社員の退職金ってどうやってもらうの？
• そもそも退職金ってもらえてるの？
• 実際どのくらいの金額もらえるの？

といったことについて詳しく書いていきたいと思います。

派遣の退職金のもらい方は「派遣会社」によって決まる！

まず、派遣の退職金には以下の4つの方法があります。

そして、そのどれになるかは、派遣会社が「派遣社員の賃金待遇」として

• 派遣先均等・均衡方式
• 労使協定方式

のどちらを選択しているのかがカギとなります。

↓賃金待遇によって、選べる「退職金の支払い方法」が変わってくる

労使協定方式	派遣先均等・均衡方式
✔前払い制度 ✔派遣会社の退職金制度 ✔中小企業退職金共済等への加入	✔派遣先企業の退職金制度

派遣会社に合わせる「労使協定方式」

派遣先企業に合わせる「派遣先均等・均衡方式」

ちなみに、約9割近くの派遣会社が「労使協定方式」を選んでいます。

つまり、多くの派遣会社の退職金制度は

のどれかになります。

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派遣の「4つ」の退職金制度【前払い式が多い】

次に、実際の4つの退職金制度について分かりやすく説明します。

ちなみに日経新聞の記事によると一番多いのが「前払い制度」、次に「派遣会社の退職金制度」、最後に「中小企業退職共済制度」の順になっています。

そして確認のとれた大手派遣会社（テンプ、アデコ、スタッフサービス）も前払い制度を選択しています。

スタッフサービス・・・前払い制度　（参考元：労働者派遣法第30条の4 第̏1項の規定に基づく労使協定）
アデコ・・・前払い制度（参考元：アデコ福利厚生）
テンプスタッフ・・・前払い制度（参考元：Biz Hits)

前払い制度

前払い制度は、時給に退職金が含まれて（上乗せされて）支給される制度です。

メリット	デメリット
毎月の給料が増える 短期間の派遣でも受け取れることが多い	退職時に一気にもらえない 「給与」として支払われるため、所得税や住民税の課税対象となる

派遣会社の退職金制度

退職金制度は、派遣を退職する時にもらえる制度。

局長通知（勤務年数や退職金の支給金額など統計が書かれている）で示されている基準と「同等以上」の退職金が支給されます。

メリット	デメリット
退職時に一気にもらえる 同じ派遣会社での勤続年数が増えるほど金額も増える	受け取るには勤続3年以上必要などの条件が発生する

中小企業退職共済制度

中小企業退職共済制度は、派遣会社が「中小企業退職金共済制度」（国がサポートする退職金制度）に掛け金を払うことで、派遣社員が退職時に退職金を受け取ることができます。

メリット	デメリット
自己都合退職でももらえる額は変わらない一定の要件を満たしていれば一部を分割して受け取ることも可能	12ヶ月掛け金を支払わないともらえない大手派遣会社利用時は適用されない 退職金をもらう時は自分で手続きをしないといけない

派遣先企業の退職金制度

派遣先企業の退職金制度は、退職時に派遣先企業の社員と同等の退職金が派遣会社から支払われる制度です。

メリット	デメリット
派遣社員でも正社員に近い待遇が受けられる	派遣先に退職金制度がない場合は受け取れない 派遣先によっては勤続年数や特定の条件を満たす必要がある

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退職金ってもらえてるの？確認する方法

このように、担当から何も言われてないので分からないという人は結構います。

また、前払い制度の場合給料明細には退職金分が分けて書かれていないので（時給分として記載）余計分かりにくいです。

なので、退職金をちゃんともらえてるか知りたい！という人は、

• 雇用契約を結んだ時に渡された「労働条件通知書」を確認する
• 直接担当に聞く

などをすることで、今どのような状況かが分かるはずです。

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退職金は実際どのくらいもらえる？

令和5年度より労使協定方式で計算する退職金相当額の割合が6%から5%に減りました。（令和6年度も据え置き）

局長通達全文：https://www.mhlw.go.jp/content/001059098.pdf

よって、

前払い制度
派遣会社の退職金制度
中小企業退職共済制度

この3つはもらえる額が前よりも減っている可能性があります。

前払い制度の計算シミュレーション

今現在、前払い式で退職金をもらう場合は「一般基本給＋賞与の5％」となっています。

シミュレーション

時給：1,500円
1日の労働時間：8時間
月間の勤務日数：20日
計算期間：1年間（12か月）

✔退職金相当額（時給ベース）・・・1,500円×0.05=75円

✔支給される時給・・・1,500円+75円=1,575円

✔月給・・・1,575円×8時間×20日=252,000円

✔年間の支給総額・・・252,000円×12か月=3,024,000円

✔1年間の退職金合計・・・75円×8時間×20日×12か月=144,000円

つまり・・・⇩

	金額
支給される時給	1,575円（うち退職金75円）
月収	252,000円（うち退職金12,000円）
年間の支給総額	3,024,000円（うち退職金144,000円）

派遣会社の退職金制度の計算シミュレーション

この場合は派遣会社によって条件が大きく変わってきますので、一例として以下のような条件で計算したいと思います。

シミュレーション

3年以上勤務した場合に退職金を支給
退職金の支給率：0.5か月分/年

（Aさん）
勤続年数：5年
時給：1,500円
1日の労働時間：8時間
月間の勤務日数：20日

✔月給・・・1,500円×8時間×20日=240,000円

✔1年あたりの退職金・・・240,000円×0.5=120,000円

✔5年で辞めた時の退職金・・・120,000円×5年=600,000円

中小企業退職共済制度の金額シミュレーション

中小企業退職共済制度の場合は、派遣会社が中小企業退職金共済制度に掛け金を支払うことで退職金を積み立てています。

掛け金は月5,000円～30,000円の16通りから選ぶことができ、派遣会社の勤続年数や年齢によっても変わってきます。

こちらは公式サイトに計算シミュレーションがありますので、ぜひ活用してください。

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派遣の退職金でよくある質問

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まとめ

「派遣社員に退職金なんてない」

というルールが今まで常識でしたが、現在は退職金制度が充実しています。

とは言え、もらっているか分からない、説明を受けていない、時給が変わってないという声が多数！！

今自分がどんな状態かは絶対に知る必要があるので、まずは担当に退職金のことをしっかり聞いてみてくださいね！