「派遣社員として働きたいけど、どこの派遣会社がいいんだろう?」
「できるだけ自分に合った派遣会社で働きたいけど、、、」
いざ派遣会社に登録しようとすると、どこの派遣会社に登録したら良いか迷ってしまいますよね。
中には「派遣会社なんてどこも同じなんじゃ…」と思う人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
私は実際に派遣社員として働いてきて、
派遣会社が違うだけで・・・
- 応募できる求人が少ない
- 他者より時給が低い
- サポートの質が悪い
といった不満を抱える派遣社員を多く見てきました。
そこで今回は、派遣会社を選ぶ時に「重視すべきポイント」や「注意点」についてご紹介したいと思います。
筆者プロフィール
✓派遣歴10年
✓これまでに中小・大手含め10社近くの派遣会社に登録
✓さまざまな派遣会社で就業経験あり
これを読めば、少なくとも派遣会社選びに後悔することはなくなるはずです。
今みさに派遣会社選びに苦戦している人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
【派遣会社の賢い選び方】妥協できないポイントを重視!
はじめに言っておきますが、派遣会社にはそれぞれ特徴があり、「すべての面において」あなたにマッチする派遣会社を見つけるのは難しいです。
なので、派遣会社を選ぶ際は
あなたが派遣会社に何を一番求めるか?
といった【妥協できないポイント】を考え、その点においてベストな派遣会社を選ぶことをおすすめします。
今回は、その中でも多くの派遣社員が求めるポイントを3つ挙げたいと思います。
チェックポイント
☑希望条件の求人数が豊富か
☑マージン率はどうか
☑社員になれるチャンスがあるか
ポイント1:希望条件の求人数が豊富か
やはり派遣社員にとって「派遣会社が保有する求人数」はとても重要です。
ちなみに大手派遣会社7社の全体の求人数はこちら。
派遣会社 | 求人数 |
スタッフサービス | 約17万件 |
テンプスタッフ | 約6万5,000件 |
ランスタッド | 約1万8,000件 |
マンパワーグループ | 約1万3,000件 |
パソナ | 約1万件 |
アデコ | 約8,000件 |
リクルートスタッフィング | 約7,000件 |
全体の求人数としては、スタッフサービスが断トツのトップです。
ですが、ここで重視しすべきはこの「全体の求人数」ではなく「希望の条件を満たすの求人数」です。
この求人数のうち、あなたが「働きたい!」「応募したい!」と思える求人はどれくらいあるか?が肝心です。
今回は、中でも人気のこだわり条件をいくつかピックアップしたいと思います。
事務派遣として働きたい!

ほとんどの派遣会社は事務案件を多く扱っていますが、中でも多く扱っているのが以下の2社です。
- テンプスタッフ(約40,000件)
- スタッフサービス(約26,000件)
※2023年2月時点
テンプスタッフもスタッフサービスも、「未経験験OK」から「スキル必須」など求人の幅がとても広く、さまざまなスキル層の人が利用しやすい派遣会社になっています。
特にテンプスタッフは全体の求人のうち半数以上が事務案件と、事務に力を入れているのが分かります。
たくさんの事務求人から仕事を探したい!と考えているひとは、テンプスタッフまたはスタッフサービスへの登録は必須です。
英語を使った仕事がいい!

英語を使った仕事は通常よりも時給が高めの案件が多く、業務を通してスキルアップも目指せるのでとても人気が高いです。
英語を使う求人の数も、大手の中ではテンプスタッフがトップ(約3,800件)。
以下スタッフサービス(約1,200件)、マンパワーグループ(約900件)と続きます。
中でもテンプスタッフとマンパワーは英語スキルチェックを行っており、自分のスキルを簡単に知ることができる&自分に合った求人を紹介してもらえるというメリットがあります。
またアデコも英語求人の約半数が外資系となっており、会社自体もキャリアコーチによるキャリア構築のサポートをするなど英語にとても力を入れています。
英語を使って働きたい人はもちろん、その先のキャリアアップや転職を考えているのなら、英語に強い派遣会社を選び、就業することをおすすめします。
在宅ワークで働きたい!

コロナをきっかけに、派遣会社も派遣先企業も在宅ワークに力を入れているところが多いです。
現に、2020年に比べて5倍以上求人が増えた派遣会社もあります。
中でも「リクルートスタッフィング」と「アデコ」は検索条件で在宅の頻度を選べる項目がありとても便利。
また「ランスタッド」は登録から就業まで全て在宅でできる「おうち派遣」という制度もあるので要チェックですよ!
あわせて読みたい派遣でも在宅勤務したい!どの派遣会社を選んだらいい?
ポイント2:マージン率はどうか?
派遣社員になると、毎月の給料から社会保険料や所得税が天引きされています。
引かれる金額は大体どこも差はないものの、できるだけ少ないに越したことないですよね。
そこで重要になるのが、各派遣会社の「マージン率」と「健康保険料率」です。
- マージン率とは?
- いわば派遣会社の「取り分」のこと。
派遣先企業から支払われる料金からマージン分を引いた額が給料として反映される。
- 健康保険料率とは?
- 給料から天引きされる健康保険料や介護保険料を計算する際に用いるもの。
それぞれ派遣会社が加入している健康保険協会(組合)によって異なる。
※大手派遣会社が現在加入している健康保険協会(組合)はこちら
詳しいマージン率や保険料率について知りたい方は「【おすすめ派遣会社は?】求人数/社会保険料/マージン率を徹底比較!」を参考にしてください。
ポイント3:社員になれるチャンスがあるか
派遣社員からゆくゆくは社員になりたい!という場合、現時点で検討すべき選択は以下の3つです。
- 無期雇用派遣制度の有無
- 紹介予定派遣案件の豊富さ
- 正社員求人の有無
無期雇用派遣
無期雇用派遣は通常の有期雇用派遣と違って「契約の期間」がなく、定年まで働くことができます。
ただし、無期雇用派遣はあくまでも「派遣会社の正社員」という位置づけであって、一般的な「正社員」とは少し違います。
派遣先では「派遣社員」として扱われますし、定年までに就業先がコロコロ変わる可能性もあります。
そこから派遣先の社員になれる可能性もありますが、契約社員の可能性が高いので「絶対に正社員になりたい!」という人はやめておいた方が無難です。
また無期雇用派遣は通常の派遣登録とは異なり、SPIのテストや面接等を経て無事社員として登録することができます。
無期雇用派遣に関しては多くの派遣会社がそれぞれ制度を設けていますが、特徴が大きく異なるのでよく比較してから自分に合った派遣会社を選ぶようにしましょう。
紹介予定派遣
紹介予定派遣は、派遣社員としてある一定期間(最長6ヶ月)働いた後、双方(あなたと派遣先)が合意すれば正社員、または契約社員などの社員になれるというものです。
詳しい雇用形態は応募の時点で分かる上、直雇用になる前に派遣社員として働きながら「会社を見極める」ことができるというメリットがあります。
実際私も紹介予定派遣を通じて派遣から正社員になり、事前に社内の雰囲気や人間関係を把握することができて良かったと思っています。
ただ、紹介予定派遣も契約社員の案件が半数ほどありますし、絶対に社員になれるという保証がないというデメリットもあります。
紹介予定派遣については詳しい流れ(体験談つき)を下記記事にてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
正社員
そして、派遣会社によっては派遣求人だけでなく「正社員求人」を掲載しているところもあります。
正直、「ゆくゆくは正社員に」と思っているのなら最初から正社員求人を狙ってガンガン応募するのもアリです。
派遣会社の正社員求人の中には大手企業の求人が混じっていることも多いです。
また、企業と派遣会社とは金銭的な契約をしているため、明らかなブラック企業は比較的少ないと言えます。
派遣会社の正社員求人で就活をするメリットについては「【穴場】派遣会社の「正社員求人」を利用しないのは損でしかない件」にて詳しく書いていますので、ぜひ参考にしてください。
派遣会社を選ぶ時の3つの注意点

次に、派遣会社を選ぶ時に気を付けたい3つの「注意点」についてご紹介します。
- HPだけを見て決めるな!
- ひとつだけに絞るな!
- 担当者の対応も要チェック!
HPだけを見て決めるな!
当然ですが、HPというのは(派遣会社に限らず)基本的に「良いこと」しか書いてありません。
なので、HPだけを見て判断せず、実際にその派遣会社を利用している(したことのある)人の口コミ等(SNS含む)もあわせてチェックするようにしましょう。
関連記事派遣会社の評判口コミまとめ!
ひとつだけに絞るな!
魅力的な派遣会社があったら、そこからひとつに絞らずに必ず両方(または複数)登録するようにしましょう。
派遣会社によっては、その会社しか持っていない独占求人があることも多いです。
また、すでに複数の派遣会社に登録しておけば、いざ興味のある求人を見つけた時に「まずは登録」というタイムラグを防ぐことができます。
↑こういった求人はカラ求人(登録させるためにある架空の求人)も多いんですが、中にはリアル求人(しかし人気の故早い者勝ち)というケースもあります。
とにもかくにも「気になる派遣会社があったなら早めに登録を済ます」は鉄則です。
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【注意】派遣会社の複数登録でありがちなNG行動【対策あり】
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担当者の対応も要チェック!
WEBにて登録をした時、当日~数日以内に派遣会社の担当者から連絡があります。
その時の対応が良いか悪いか、レスポンスが早いか遅いか、また話しやすいかなどもあわせて確認しておくようにしましょう。
派遣会社ってどこが良いの?って聞かれた時は「希望の求人の有無も大事だけど、実際にWeb登録してみて担当のレスポンスが早いか、対応悪くないか、話してみた感じの印象とかも何気にすごく大事」って話してる。その時点で対応悪いなって思ったら、登録した後もおそらく同じような対応受ける。
— さくら@派遣10年から正社員 (@SakuraToDream) December 14, 2022
レスポンスが遅い会社は、求人エントリーや面接を受けても「なかなか返信が来ない・・・」という事もあり得ます。
先ほど口コミも重要だと言いましたが、やはり「あなた自身が感じた印象」ほど信頼できるものはありませんよ。
それに、最初に感じた違和感って大体合ってることが多いです!
それでも迷ったらどこに登録すれば良い?

このように、派遣会社を選ぶ基準は色々あります。
それでも「どこの派遣会社にしたらよいか分からない!」という方もいるかもしれません。

判断材料がたくさんあればあるほど悩みますよね、、、。
そんな方には、私はテンプスタッフをおすすめします。
理由は主に3つ。
- 案件数、特にオフィスワーク案件が多い
- 求人の質が高い(大手や優良企業が多い)
- コーディネーターの対応が丁寧&親身
②③は、実際に私がテンプスタッフで働いた時に感じたメリットです。
私は派遣&紹介予定派遣ともにテンプスタッフでいくつもの派遣先で働いたのですが、そのどれも環境が良く、最後まで快適に働くことができました。
そのうち、紹介予定派遣で働いた先は今の就業先です。
また、悩むことがあっても定期的に担当が来てくれ声をかけてくれたので、その都度何でも気兼ねなく相談することができました。
元々テンプスタッフは創業者が「女性が働きやすい環境づくり」を目指して設立した会社ということもあり、社員も女性の割合が高いです(私の担当は全て女性でした)。
男性には言いにくいことや細かな要望なども相談できるという点も、テンプスタッフにして良かったなとすごく思いましたね。
事務求人に興味がある方はもちろん「担当者からの手厚いサポートを受けたい」という方は、まずテンプスタッフに登録しておけば間違いないですよ。
まとめ
最後に、派遣会社それぞれの特徴を簡単にまとめました。
派遣会社の特徴まとめ
派遣会社を選ぶ時の基準は人によって異なります。
ひとつに絞る必要はないので、さまざまな観点からぜひ「いいな!」と思う派遣会社を見つけてくださいね。
関連記事派遣のWEB登録は「WEB面談」が肝!印象をアップさせる3つのコツとは?
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テンプスタッフ
テンプスタッフは全体の求人数のうち約半数が事務案件と、業界の中でも特に事務に力を入れている派遣会社です。
創業者が女性ということもあり、派遣担当も女性が多く女性特有の悩みも気軽に相談しやすいです。
また、テンプスタッフは「担当の質が高く(担当の差に大きなバラつきがない)サポート力が高い」ともっぱらの評判。
「事務の派遣を探している」「担当の質にもこだわりたい」という人は、テンプスタッフに登録しておけば間違いないですよ!
スタッフサービス
スタッフサービスはとにかく求人の紹介が早く、私が登録した時も面談時点でいくつもの案件を紹介されました。
他にも「面談当日に5件紹介を受けた」「面談の翌日に派遣先が決まった」との声もあり、スピーディーな対応には定評があります。
「できるだけ多くの紹介を受けたい!」
「できるだけ早く次の仕事に就きたい!」
という人は、スタッフサービスへの登録は必須です。
リクルートスタッフィング
利用者の中でも友人の紹介によって登録したという声が多いリクルートスタッフィング。
リクルートという知名度と信頼性から多くの大手企業と取引があり、中には独占求人も多くあります。
また登録後の電話面談やWEB面談が必須ではないので、希望をしなければオンライン上で全て完結できるというメリットもあります。
最初から就業中まで満足度の高いリクルートスタッフィングは、登録必須ですよ!