正社員登用ありの求人に興味があるけど、あれって本当に正社員になれるのかな・・・。
もしなれないとしたら、どういうケースがあるんだろう?
絶対に正社員になりたいから、失敗だけはしたくないな・・・。
求人サイトでよく見かける「正社員登用あり」の文字。
はじめは正社員ではないけど、そのまま働いていれば正社員になれるチャンスがあるなら「それもアリかな」と思いますよね。
ですが、正社員登用ありに関するさまざまなサイトを見てみると
「正社員登用というセリフは嘘だ」
「正社員になれる可能性はほぼ無い」
「正社員登用ありの求人はブラックの可能性が高い」
などというワードを目にします。
「正社員登用あり」求人はたしかに魅力的ですが、その裏には思わぬ落とし穴が潜んでいる場合があります。
- 『正社員登用あり=嘘』と言われる背景
- ブラックな会社に騙されないためにすべきこと
- 正社員になれる確率を劇的に上げる唯一の方法
「正社員登用ありの求人をうまく活用したい!」「絶対正社員になりたい!」という人はぜひ参考にしてください。
『正社員登用あり=嘘』の裏事情
どうして正社員登用ありの案件を「嘘」とまで言い切ってしまう人がいるのか?
その理由はずばり「結局正社員になれていない人が多いから」です。
正社員になれる割合はおよそ「5割」
この資料は2010年とちょっと古いのですが、厚生労働省「正社員登制度の導入状況」によると、正社員登用制度ありの会社でも実績が「ある程度ある」と答えたのは『たったの5割』です。
積極的に取り組んでいるところも含め「定期的に登用を実施している」といったところでしょうか。
ちなみにこの資料には「(正社員登用制度がない会社が)制度を検討していない理由」は載っていますが「正社員登用制度があるのに実施されていない理由」は載っていません。
そこでSNSやブログなどで調べてみたところ、「正社員登用制度あり」なのに「正社員にしない」理由として以下のようなものがありました。
- 「正社員登用あり」の文句で応募者を増やしたいから(最初から正社員登用する気はない)
- 会社の経営状況などを理由に正社員登用を見送っているから
- 正社員として推せるほどの実力に至っていないから
実際のところ、過去に一度でも正社員登用をしていればそれが「実績」になるので、堂々と『正社員登用あり』と書いても嘘ではないことになってしまいます。
それに加え、中には「正社員登用」という言葉をエサにしてキツイ仕事をさせられた、という声もあります。
もちろん全てがこのようなブラック企業ではありませんが、「こういった会社もある」というのは頭に置いておくと良いです。
契約社員の場合は「5年」が運命の分かれ道
転職活動をしていて見かける『正社員登用あり』の求人は「最初は契約社員」というものが多いですよね。
[st-kaiwa-oh]契約社員なら直接雇用だし、派遣社員よりは悪くないかも、、、?
すぐに正社員にならなくても、それまで契約社員ならまぁいっかぁ。[/st-kaiwa-oh]
ですが、契約社員の場合は最悪5年で「雇い止めされる」というリスクがあります。
というのも、契約社員には「5年ルール」というものがあって、通算で5年以上働くと「有期雇用」から「無期雇用」転換の申し込みをすることができます。
そして勤務先はこれを拒否できず、そのまま自動的に無期雇用に転換されます。
これは必ずしも「正社員になれる」というわけではないのですが、無期雇用に転換できる大きなチャンス!!
なのですが、逆に
- 無期雇用にする気はない
- 正社員登用も考えてない
という会社の中には、5年を前に雇い止めするところも少なからずあります。
5年間正社員になれずに雇い止めになった場合、現実として目の前にあるのは「5歳年をとった自分」です。
前回よりも経験やスキルなどが重視されるので、転職活動はより厳しいものになります。
「正社員登用あり」に騙されないために必ずすべきたった1つのこと
[st-kaiwa-6967]正社員登用ありだから応募したのに、結局正社員になれなかった・・・。[/st-kaiwa-6967]その理由は会社によってさまざまですが、応募したこちらからしたらつい「騙された」という気になってしまいますよね。
そんな悔しい思いをなるべくしないために、そして明らかなブラック企業に入らないために魅力的な「正社員登用あり」の求人を見かけたら必ずすべきこと。
それは「最初の面接の時に直接質問をする」です。
質問は躊躇せずにしてしまって良い
正社員登用について質問する、と言うと「変な風に思われないかな」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
『正社員登用あり』という記載がある以上、詳しい内容を聞きたいと思うのは当然のこと。
入社後に泣きを見る可能性があるのだから余計「聞かないといけないこと」です。
聞く内容は「御社で責任をもって末永く働きたい」ことをアピールしつつ
正社員になる際の評価基準はどのようなものがあるのでしょうか?
などと聞くと良いでしょう。
積極的に正社員登用を実施している会社は、質問をすれば必ずきちんと答えてくれます。
逆に「実はあまり正社員登用をしていない」「する気ゼロ」の会社は受け答えが曖昧なことが多いです。
「人によって違うので何とも言えないですね~」
「あなたの頑張り次第ですね!」など
その人事の様子や態度を見て、明らかに「ナシ」と思ったら候補から外して良いと思いますよ。
正社員になれる確率を劇的にあげる唯一の方法
「できるだけ貴重な時間を無駄にしたくない!」
「できるだけ正社員になれる可能性を上げたい!」
そんなあなたにおすすめする【正社員になれる確率を劇的に上げる方法】は、いたってシンプル。
それは『最初から正社員の求人を狙う』です。
[st-kaiwa-6972]それが難しいから正社員登用ありの求人見てるんじゃん!![/st-kaiwa-6972]分かります・・・。私もそうでした。
でも今はただでさえコロナがありますし、いとも簡単に契約が切られてしまうご時世。
いくら「正社員登用ありの求人ですよ」と言っても、何年も経って結局なれなかった時の代償はあまりにも大きすぎます。
たしかに正社員求人の競争率は高いです。
が、
- 求人媒体を増やす
- 職種を広げる
- 勤務先の範囲を広げる
などの選択肢を取ることで可能性を広げることができます。
特に「転職エージェント」は絶対に活用した方が良いです。
私は活用しなかったため、会社選び&面接でことごとく失敗しました(20社以上惨敗の末、ブラックに入社)
転職エージェントと言っても敷居の高いものばかりではなく、「派遣が長い人におすすめ」「30代未経験OK」といったエージェントも多くあります。
中には何時間も話し合いの場を設けて一緒になって転職成功への道を考えてくれる神のようなエージェントもあります。
「最初から正社員は難しいから正社員登用ありで」と考えていたら、結局正社員になるまでの期間が長く無駄なものになってしまいかねません。
「今年中に!」「30までに!」などという強い思いがある人こそ、最初から正社員のみに焦点を合わせて転職活動を行うようにしましょう。
正社員登用前提の「紹介予定派遣」もおすすめ
なお、それでも「最初から正社員はハードルが高い」と感じる人には、正社員登用前提の「紹介予定派遣」がおすすめです。
こちらも必ず正社員になれるわけではありませんが、
- 最長6ヶ月で判断されるので活動しやすい
- 直接雇用前に(派遣社員として働きながら)会社を見極ることができる
というメリットがあります。
派遣期間が最長6ヶ月なので、契約社員の5年に比べて正社員になれるまでの期間が短いです。
また、もしなれなかった場合は派遣社員としての勤務も終了になるのですぐに転職活動に切り替えることができます。
ちなみにですが(言わずもがな)、紹介予定派遣で「契約社員」を選ぶのはNG。
こちらも契約社員から正社員にはなかなかなれません。
狙うなら最初から「正社員登用前提の紹介予定派遣」です。
ちなみに私は紹介予定派遣で半年就業後、そのまま正社員になりました。
面接も正社員転職並みに厳しいところも多かったですが、中には「最初は派遣」ということでそこまで厳しくないところもありました。
正社員転職に向けての選択肢を広げるためにも、通常の転職活動に加え「紹介予定派遣」もぜひ活用すると良いでしょう。
→【紹介予定派遣で事務正社員を目指す人限定】おすすめの派遣会社はこちら!
まとめ
この記事のまとめ
- 「正社員登用あり」の求人でも実際に正社員になれない人は多い
- 契約社員は5年を目前に雇い止めに遭う可能性があるので注意が必要
- 気になる「正社員登用あり」求人があったら必ず面接で確認する
- はじめから正社員転職に向けて動くのが一番確実
- 紹介予定派遣から正社員という選択もアリ
正社員求人は(条件が良いほど)倍率はものすごく高いですが、それでも可能性は0ではありません。
自分に自信が無くても、会社から認めてもらえることだってあります。
「どうせ私なんて無理だー」と言っていた知人がとある求人に(ものは試し感覚で)応募したらあれよあれよという間に選考進んでこないだ内定もらってた!!このご時世に!ライバル多いのに!!
ものは試しとは言え、行動した彼女はさすがだなと感じたね。行動ひとつで運命が変わる、を目の当たりにした— さくら@派遣10年から正社員 (@SakuraToDream) May 3, 2021
正社員になる道は決して楽ではありませんが、確実に正社員になりたいのなら1歳でも若いうちに正社員求人に的を絞って転職活動をするようにしましょう。
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