派遣からそのまま正社員になりたいけど、やっぱり難しいのかな。
正社員のお声がかかる人って、一体どういうタイプの人なんだろう、、、。
長年働いてせっかく慣れた派遣先。
仕事も人間関係も気に入っていたら、このまま派遣という立場ではなく「正社員になりたい!」と思うのは当然のことですよね。
ですが、正直なところ正社員になれる人ってものすごく少ないです。
ちなみに私が約10年派遣社員として働いた中でも、そのまま正社員になれていたのは「わずか1人」でした。
とは言え、なれない可能性は0%ではありません。
そして、同じ派遣社員でも「正社員に声をかけられやすい人」「絶対に無理な人」の2タイプが存在します。
可能性が少しでもあるのなら、前者の「正社員に声をかけられやすい人」として働いた方が断然良いですよね。
というわけで、今回はズバリ「正社員になりやすい人」の特徴について、そしてより正社員になるための近道についてお話したいとおもいます。
一番重要なのは「派遣先の制度」
特徴についてお話する前に、一番大事なことがひとつあります。
それは、「そもそも派遣先に正社員登用制度がないと、正社員になることはできない」ということ。
というのも、企業によっては
- これまでに派遣から正社員化した実績がない
- 正社員は中途採用のみでしか採らない
というところも結構な数存在するからです。
ちなみに、大手は特にこういう企業が多いです。
(私もかつて大手派遣先で正社員を目指しましたが、制度自体が無いようでした。)
そして、たとえ正社員登用制度があったとしても、中には
- 直接雇用の制度はあるけど、実際は契約社員やアルバイト
- 正社員登用実績はあるけど、ほとんど機能していない
という場合もあります。

これじゃ意味ないよね…。
なので、これを明確にするためにもまずは派遣担当にガンガン聞いちゃいましょう。
派遣先に直接聞かずに派遣担当を通して聞けるのが派遣社員の魅力だと思っているので、遠慮なんかしたらダメです。
そして、できればその派遣先で働く前に聞くのがベストです。
もし働き始めた後に聞いて「実績が無い」「制度が無い」と分かった場合は、できるだけ早く見切りをつけて別の職場を探した方が良いですよ。
関連記事【派遣社員の直接雇用】3年直前で雇い止めする会社が多数!これが合法っておかしくない?
実際に派遣から正社員になる人の3つの特徴とは
そして運よく派遣先に正社員登用制度や実績があったとしても、(当然ですが)誰でも正社員になれるわけではありません。
「与えられた仕事をしっかりこなす」
これだけでも十分な気がしてしまいますが、派遣先からしたらそれが当たり前なので、評価は「普通」。
正社員候補に入るかと言われれば、それだけではかなり厳しいです。
では、実際にどんな派遣社員だったら正社員の候補として挙がりやすいのか?
ここで具体的な特徴を3つ挙げたいと思います。
与えられた仕事+αを自ら行う人
派遣先にとっては、派遣社員を「お手伝いさん」のような感覚で雇っているところもあるでしょう。
なので、ただ言われたことをやっているだけではダメ。
その中で、相手の期待以上の仕事をこなす人は上司からかなり重宝されます。
「期待以上って、派遣の私が言われたこと以上にできることなんてないよ」
と思うかもしれません。
でも、そんなことはありません。
たとえば、
- 自分が行っている仕事内容のマニュアルを作成する
- 派遣社員の立場だからこそ見える会社の改善点を見つける
など、何でもいいんです。
ポイントは、「自分にできることはないか」を考えて、行動できるかどうか。
率先して会社の利益に貢献している姿は、必ず周りや上司にプラスにうつるはずです。
「アピールしすぎるのはちょっと…」なんて謙虚になる必要なんてありません。
そのでの正社員を狙っているのなら、誰よりも頑張っているところをアピールするのみ!
派遣先に「この人材を失ったら痛いな」と思わせたらこっちのもんですよ。
仕事に対して責任感をもっている人
たとえ派遣社員であっても、社員同様に仕事に責任感を持って働いている人。
自分から「どうせ私は派遣社員だから」と線引きをしない人。
たとえばですが
- 仕事断る
- 残業断る
- 問題をそのまま放置する
- 正社員に任せようとする
といった対応をすれば、当然ですが派遣先からの評価は良くないですし、
「誰か派遣から1人正社員を」と話が出た時に、まず候補に入らないですよね。
もちろん、遅刻や欠勤が多いのも絶対ダメ。
逆に、急な仕事を振っても笑顔で対応してくれたり、派遣先の商品について一生懸命学ぼうと努力している人はおのずと評判も高くなります。
周りとの関係が良好な人
正直、正社員になるためにはこれが一番重要。
多少仕事ができないとしても、周りとの関係が良好で協調性のある人はやっぱり気に入られますし、いざという時候補に挙がりやすいです。
派遣先の人もしょせん人間。一緒にいて「仕事がしやすいな」「コミュニケーションがとりやすいな」という人と働きたいですよね。
実際に私が見た「派遣から正社員になった人」も(10年で1人しかいませんでしたが)、
- とにかくいつも笑顔
- 誰とでも積極的に話す
- 上司からの依頼も嫌な顔一つせず対応
といった人で、今思えばこれが正社員になれた大きな理由のひとつだったんだなと改めて感じています。
逆に、変にプライドが高かったり挨拶してもそっけない…といった対応だと、派遣契約満了と同時にサヨナラ確定です。
それでも派遣先が正社員(直接雇用)をとらない理由
頻繁に社員登用実施があって、かつ勤務態度や人間関係も申し分ないのに、正社員へのお声がかからない。
または、断られてしまう。
その原因のひとつに「年齢」がある場合があります。
会社によっては、正社員登用の際に年齢を設けている場合があります。(非公表のことも多い)
一般的には20代~30代前半が有利と言われています。
とは言え、会社によってもマチマチなので過去に正社員になった人の詳細が分かるのであれば、これも事前に派遣担当に確認しておくようにしましょう。
関連記事35歳過ぎの派遣社員は需要ナシ?30代になったら「今後のキャリア」を考えよう
派遣から正社員(直接雇用)は難しいし、甘くない
正直、派遣先でそのまま正社員になれたらこれほど嬉しいことは無いですよね。
ただ、実際には条件も厳しいですし、そう甘くはないです。
- 直接雇用採用は、契約社員かパートのみ
- 正社員になったら別の仕事を任される
- 部署や勤務先が変わって通勤時間が長くなる
こういった可能性も、ゼロではないです。

派遣先で正社員=今の延長上と安易に考えてはいけない!
派遣から正社員になるための2つの方法
逆に、今の派遣先関係なく「とにかく正社員になりたい」というのであれば、もっと近道の方法があります。
それは、3年の契約満了を待たずに一刻も早く転職活動をすること。
方法としては、主に
- 転職サイトやエージェントを使って活動
- 紹介予定派遣制度を利用して活動
の2つがあります。
「転職エージェントを使ってすぐに転職できるなら苦労しないわ!」
と思うかもしれませんが、派遣先で3年真面目に働いてきて、結局正社員になれなかったら?
その時は今よりも3歳年をとっていて、転職活動を始めるには確実に今よりも不利になってしまいます。
正社員を目指すなら、1歳でも若い今のうちからエージェントの力を借りて、最初から正社員としての採用を考えている会社にがんがんアプローチをかけた方がずっと可能性が高いです。
個人的には「紹介予定派遣」がおすすめ
また、紹介予定派遣は「派遣先が最初から直接雇用前提で派遣社員を受け入れている」という状況です。
通常の登録派遣として働くよりも、確実に正社員になれる可能性は高いです。
ただ、こちらも中には契約社員登用があるので注意して案件を見定めるが必要あります。
関連記事紹介予定派遣で契約社員になったら人生詰みます【確実に正社員になる】
ちなみに私は、派遣から直接雇用で正社員になることができなかったので、転職活動に切り替え、最終的にはテンプスタッフの紹介予定派遣で正社員になることができました。
紹介予定派遣も正直簡単ではありません。
が、面接はガチガチの正社員登用よりもややハードルが低かったですし、正社員になる前に社内の様子を知れたので「この制度、最高やん」と思いましたよ。
今派遣社員として働いていて「ゆくゆくは絶対に正社員になりたい!」という強い気持ちを持っているのなら、ぜひ紹介予定派遣も選択肢のひとつとして考えてくださいね。
紹介予定派遣については以下の記事にがっつり書いていますのでぜひ参考にしてください。
関連記事【流れ~コツまで】紹介予定派遣で人気の「事務正社員」を勝ち取る方法【まとめ】
※派遣社員におすすめの転職エージェント(年代別)は記事の最後に載せています。
まとめ
派遣から直接雇用(正社員)を目指すのであれば
- まず、その派遣先に正社員登用制度や近年の実績があるかを調べる
- いざという時に正社員候補に挙がるよう責任を持って仕事に取り組む
- 上司や周りとの円滑なコミュニケーションをとる
といった努力が必要になってきます。
とは言え、それでも派遣先での正社員への道はかなり難しい。
もし今の派遣先での正社員化に希望が持てないのであれば、一刻も早く気持ちを切り替えて転職活動&紹介予定派遣を視野に入れてくださいね。
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