派遣

派遣健保(はけんけんぽ)と協会けんぽの違い 解散→移行で何がどう変わった?

2018年9月30日

多くの派遣社員が所属している「人材派遣健康保険組合(はけんけんぽ)」が2019年3月いっぱいで解散してしまいました。

 

解散の背景

・保険加入者の高齢化の割合が増えた

・65歳以上の医療費をまかなうための支出額が大きくなってしまった

 

ものすごく残念ですが、これを言われたらまぁ仕方ないなぁという感じがします。

こんな世の中だし、高齢者めちゃくちゃ多いですからね・・・。

 

ちなみに今回の解散によって、はけんけんぽに所属している約51万人の「派遣社員とその家族」の大半が【協会けんぽ】に移行しました。

 

協会けんぽは、主に中小企業の従業員とその家族が加入している健康保険

加入数は約3,900万人と、実に国民の約3人に1人が加入している、とっても大きな保険なんです。

 

とは言っても、正直今回の件ではじめてこの「協会けんぽ」を知った人も多いのではないでしょうか?

また、「実際に、はけんけんぽから協会けんぽに移行して何が変わったの?」という点も、イマイチ分かりづらいですよね。

 

結果から言うと、『払うお金が増え、アラサー女子は今よりも待遇が悪くなった』です。

スポンサーリンク

保険料として支払う額は「上がった」

私たちは、毎月お給料の中から「保険料」が引き落とされてますよね。

その金額がどうやって決まっているかというと、健康保険組合の「保険料率」が関係してきます。

 

そして、その保険料率は、国では「30/1000~120/1000までの範囲で」というところまでは決まっているのですが、細かくはそれぞれの健康保険組合の【財政状況】によって決めていいよ!ということになってるんです。

 

ココがポイント

つまり、健康保険組合によって引かれる保険料が違ってくるということです。

 

ちなみに「はけんけんぽ」の保険料率は、一律で「9.7%」(平成30年度)で、はけんけんぽが半額負担してくれていたので、あなたが負担していたのは「4.85%」

 

この4.85を、毎月の給料額とほぼ同じ金額の標準報酬月額に掛けた数が『保険料』として毎月引き落とされていたんです。

さくら
詳しい金額は毎月の給料明細を見ればすぐに分かります。

 

協会けんぽの保険料率は「はけんけんぽ」より高い

これに対して、協会けんぽは「はけんけんぽ」のように保険組合によって保険料率が変わるのではなく都道府県によって保険料率が変わってきます。

 

ココがポイント

【はけんけんぽと協会けんぽの違い】

  • 「はけんけんぽ」・・・主に大企業が自前で設立した健康組合。トヨタや楽天などもこれと同じ。組合によって保険料率が違う。
  • 「協会けんぽ」・・・全国健康保険協会が運営している健康保険(組合ではない)厚生労働省所管の特別の法律によって設立されている法人。都道府県によって保険料が違う。

 

そして、協会けんぽの保険料率の全国平均(令和元年度)は『9.63%~10.75%』。

参考協会けんぽ 平成31年度都道府県単位保険料率

 

上記の資料の見ると分かるのですが、この時点ではけんけんぽの「9.7%」よりも保険料率が低いのは

  • 長野県(9.69%)
  • 新潟県(9.63%)

2県だけなんです。

 

ちなみに、前年度と比べて保険料率が安くなっている都道府県は47都道府県中17県あったのですが、そのほとんどが東北地方と中部地方。

大阪や東京などの都市部は据え置きもしくは前年度より高くなっています。

 

平成30年度 平成31年度(令和元年度)
東京都 9.90% 9.90%
大阪府 10.17% 10.19%

 

つまり、協会けんぽに移行したことによって、「はけんけんぽ」で払っていた4.85%(全体9.7%)より保険料率が下回る可能性は限りなく低いと言えます。

言い換えれば、今は前よりも「保険料を多く払っている」ということ。

 

ちなみに、はけんけんぽからの案内には「当健保より保険料は安くなる見込みです」と書かれていたのですが、これはあくまでも「このまま『はけんけんぽ』を継続していた場合」です。

 

万が一はけんけんぽがこのまま継続したら、保険料率は協会けんぽよりも高くなっていた、ということなので、くれぐれも誤解しないようにしてくださいね。

 

協会けんぽの保険料率は今後どうなる?

 

そして気になる「今後の協会けんぽの保険料率」ですが、協会けんぽ自身は『今後5年は10%を維持できる見通し』と言っています。

 

また、協会けんぽは中小企業で成り立ってるので(協会けんぽに加入している事業所の3/4以上が従業員9人以下)、これ以上保険料率が上がると直接生活に響く!といった声があって、協会けんぽの方でも「10%が限界」と言ってるんです。

 

実際、協会けんぽもできるだけ保険料率を上げないように頑張ってます。

HPを見てもその頑張りがひしひしと伝わってきます。

 

ただ、心配なのが、今回協会けんぽに移ったのは、はけんけんぽの51万人(の大半)だけではないということ。

実は、あの有名な「生協」の社員+その家族(約16万人)も、健康保険の解散によって同じ時期に協会けんぽに移行されました。

 

加入者が増えるということは、その分協会けんぽが負担する医療費が増えるということです。

 

協会けんぽは厚生労働省の所轄なので、国から一部資金補助も受けているのですが(今回の2社移行によって、国は年に120億円多く協会けんぽに補助する見込み)、それでもその額は、医療費の「ほんの一部」。

残りは協会けんぽに重くのしかかってくるのは間違いないです。

 

それに加えて、協会けんぽは保険料の4割を「高齢者の医療費」に充てているのですが、年々高齢者が増えていくにつれてその額はどんどん増え続けていきます。

 

 

そのしわ寄せはどこに来るか?と言ったら、当然私たちが払っている「保険料」です。

つまり、どう考えてもこの先保険料率は上がっていく方向なのは明らかなんです。

 

※協会けんぽも決して楽観視はしていません!

 

そう考えると、たとえこの先当分10%を維持できると言っても、フタを開ければ「10.1%⇒10.5%」といったように徐々に上がっていくことも十分ありえます。

 

しかも、今回は「はけんけんぽ」と「生協」の2つの解散がニュースになりましたが、他にも解散危機に陥っている健康保険組合はたくさんあります。

さくら
なんと、今ある健康保険組合の実に『1/4』は7年後に解散危機に陥ると言われてるんですよ!

 

これがもしみんな協会けんぽに流れたら・・・

一気に保険料率が上がったり、下手したら協会けんぽが崩壊危機におちいってしまう!なんて可能性だってゼロではないですよね。

 

どちらにせよ、今回のはけんけんぽの加入、そして今後加入者が多くなればなるほど、協会けんぽ加入者の生活がかなり苦しい状況になっていくのはほぼ間違いないでしょう。

 

アラサー女性にとっては健康診断の条件が悪くなった

 

そしてもう1つ、はけんけんぽから協会けんぽに移行したことによって直接影響があるのが「健康診断」です。

 

特にアラサー女性にとってイタイのが以下の3つ。

  • 一般の検診が35歳以上でないと受けられなくなった(今までは35歳未満も受診できる項目があった)
  • 乳がん検診が40歳以上でないと受けられなくなった(今までは年齢関係なく受診できた)
  • 乳がん検診、および子宮頸がん検診が2年に1回、偶数の年齢になった(今までは毎年受診できた)

参考平成31年度(2019年度)生活習慣病予防健診対象者年齢早見表

 

ちなみに私はいま36歳なのですが、会社の健康診断で毎年乳がん検診を受けています。

また、一般の健康診断も35歳になる前から受けています。

 

一般検診はまだしも、乳がん検診は年齢関係なく受けたいですよね。

 

何かあってからではやっぱり怖いし、30代だから大丈夫なんて決して言えないなと思うのですが・・・今まで「はけんけんぽ」で毎年受けていた人は、なおさらそう思うのではないでしょうか?

 

もちろん、年齢対象外でも「乳がん検診や一般検診を受けたい」というのであれば、健保関係なく自分で近くの病院で予約を取って受けることはできますが、この場合は全額「実費扱い」になってしまいます。

 

協会けんぽって何か不安!な人へ

 

なんだかここまで読むと「協会けんぽに移行して、あんまりいい事ないじゃん…」と思ってしまうかもしれませんが、協会けんぽは決して悪い健康保険ではありません。

 

でも、保険料率が高いのは否めないし、健康診断も正直言って微妙です。

 

また、はけんけんぽは例外なのですが、健康保険組合によっては、独自の「付加給付」として

出産一時手当42万にプラス10万多く払いますよー

とか

いくら高い治療を受けても、上限2万5千円の支払いまででいいですよー(残りはこちらで負担しますよー)

といった特典が受けられることが多いです。

これも協会けんぽにはないので、ちょっと損かも?と思ってしまう人も少なくないと思うんですよね。

 

そんな、今回はけんけんぽから協会けんぽに移行したことによって少しでも「不安だな」と感じている人には、次の2つの方法をおすすめします。

 

派遣を続けたいなら「リクルートスタッフィング」がおすすめ!

いま、アデコやテンプスタッフ、スタッフサービスなどの大手派遣会社で働いている人は、もれなく「協会けんぽ」に加入することになります。

 

しかし、もしあなたが「協会けんぽって何か不安だ・・・」と思うのなら、ずばりリクルートスタッフィングの派遣社員になることをおすすめします。

 

というのも、数ある大手の派遣会社の中でも、唯一リクルートスタッフィングは「はけんけんぽ」ではなく「リクルート健康保険組合」に加入することができるからです。

 

しかもこのリクルート健保、はけんけんぽや協会けんぽに比べて保険料率が安いんですよ!

平成31年度(令和元年度)の保険料率が「8%」で、個人の負担で言うと「3.85%」ですからね。(事業主が半分以上負担してくれています)

 

これは、他の組合健保と比較してもかなり安い方です。

 

大手だけあって仕事の案件自体もかなり多いので、もし「このまま当分派遣で働きたい」というのであれば、リクルートスタッフィングの登録はぜひ済ませておくようにしましょう。

 

\来社不要!24時間いつでもOK/

リクルートスタッフィングにオンライン登録する

 

できるだけ「安心材料」を手に入れる!

 

保険料に少しでも不安があるのなら、貯金や転職などをして少しでも「安心材料」を増やすようにしましょう。

 

ちなみに私は派遣時代、月収18万のうち毎月最低5万を貯金する生活をしていました。

大したことはしていませんが、細かな習慣をコツコツ変えていきました。

貯金ができない一人暮らしのアラサー派遣が生き残るためにすべきこと

派遣で一人暮らしだから、毎月全然貯金できてない…。 毎月少しずつでも貯金したいけど、具体的にどんなことをすればいいんだろう。 将来安心して暮らせるように、他にも良い方法があったら知りたいな。 &nbs ...

続きを見る

 

また、派遣から正社員に転職するだけでも大きく違います。

実際正規社員と非正規社員は生涯で稼ぐ額が2倍も違うと言われているほど。

正直正社員になるだけでかなりの安心材料を手に入れることができますよ。

参考ずっと派遣でいたら損?今からできる、正社員との年収の差を縮める4つの方法

 

さくら
私はたくさん転職活動をしまくり、最終的に「紹介予定派遣」という制度を使って正社員になることができました。

ちなみに33歳の時でした!

 

派遣から正社員になるのは大変ですが、決して「不可能」ではありません。

派遣社員におすすめの転職エージェントは記事最後にまとめていますので、もし少しでも正社員転職に興味があるのならぜひ目を通すようにしてください。

 

まとめ

今回、はけんけんぽが解散を決意しなかったら派遣社員の生活はもっと苦しくなっていたとは思います。

 

そう思うと、今回の解散は決して悪いこととは言えないですが、それでもやはり派遣社員の今後は決して明るくないですし、社会全体としてもこれからどんどん不安定な生活になっていくのは間違いないです。

 

自分の身を守るのは、結局自分しかいません。

こんな世の中だからこそ、改めて今何が起きているかの知識を持ち、しっかりと将来を見据えた行動をするようにしましょう。

 

【20代&30代】派遣から正社員になるためのおすすめ転職エージェント

 

20代派遣女子におすすめのエージェント3選

第二新卒エージェントneo

おすすめポイント

  • 1人1人に対するサポート時間が長い!
  • 100%企業を直接訪問しブラック企業を徹底排除!
  • カウンセラーの年齢や境遇が近く相談しやすい!

第二新卒エージェントneoは何と言ってもキャリアカウンセリングに時間をかけているところが大きなポイント。

なんと、1人あたり平均8時間以上!1時間の面談も平均4~5回行い、仕事に対する価値観や思い、今抱えている悩みなど全てをさらけ出すことから始まります。

その上であなたに本当に合った企業を判断&厳選して紹介してくれるので、仕事へのミスマッチを極力減らすことができます。

「何がやりたいか分からない」という人はもちろん、「本当に自分に合った仕事を紹介してほしい」という人は必ず登録すべきエージェントです。

 

doda

おすすめポイント

  • 求人数約10万件と国内最大級!
  • 女性の転職に力を入れている!
  • 応募書類の添削サポートの評価が高い!

dodaの特徴は、何といっても未経験者やそれ以外も含むトータルの求人数が「ずば抜けて」多いこと。

大手や有名企業との取引も多く、独占求人も多いため「他では見つからなかった優良案件」に出会う可能性も高くなります。

また、dodaはサポート力に定評があり、「dodaの添削を受けた職務経歴書で転職できた!」という声もあるほどです。

これまで派遣でつちかった能力を活かしたい人、圧倒的なサポートの元転職したい人はdodaへの登録は必須ですよ。

 

就職shop

おすすめポイント

  • 未経験者OKの求人ばかり8,500社以上!
  • 書類選考一切なしで面接まで進める!
  • 正社員未経験者の多くが転職成功してる!

就職shopはあの業界最大求人数を誇る「リクルートエージェント」と同系列です。

実績や経験を重視する求人が多いリクルートエージェントとは違い、経験の浅い20代をメインターゲットに「未経験歓迎」の求人に絞って求人を紹介しています。

また、未経験というと営業を紹介されるイメージが大きいですが、就職shopで転職した女性の約4割が「事務・アシスタント」業務へ転職しています。

「今までの経歴に自信がない」「書類選考でいつも落とされる」という人は、ぜひ書類選考一切ナシの「就職shop」を利用するようにしましょう。

 

 

30代派遣女子におすすめのエージェント3選

doda

おすすめポイント

  • 30代の利用者が多く、30代向けの求人が豊富!
  • 実際に企業人事をしていた人がアドバイザーとして多数在籍!
  • 「スカウトサービス」機能で企業からの直接オファーが来る可能性も!

dodaは20代おすすめに続き、30代の派遣社員にとっても非常におすすめの転職エージェントです。

というのもdodaの利用者の半数以上は20代~30代なので、自分に最適な求人に多く出会いやすいというメリットがあるからです。

またdodaは応募書類の添削に定評があり、dodaの添削のおかげで転職に成功したとの声も実際にあります。

コロナ禍でも約10万件の求人を持っているdodaはやはり「強い」です。

より多くの求人に出会うためにも、必ずdodaへの登録は済ませるようにしましょう。

 

JAIC

おすすめポイント

  • 未経験から正社員での就職成功率 81.1% !
  • 書類選考なしで約20社の優良企業と面接できる!
  • 30代限定/女性限定の就職講座あり!

JAICは派遣社員やフリーターなどこれまでに正社員経験が無い(もしくは浅い)人向けに特化した転職エージェントです。

ちなみに上の広告は34才までとありますが、現在は39才まで支援可能。

案件全てが正社員で、しかも書類選考なく面接を受けることができるので経歴に自信がない人でも臆することなく活動することができます。

また、企業を何度も訪問することでブラック企業を排除しており、事実入社後の定着率「91.3%」と非常に高い数字を誇っています。

 

ワークポート

おすすめポイント

  • 今後ますます伸びる「IT系」に未経験で転職できる!
  • 求人を出し惜しみなくどんどん紹介してくれる!
  • リクナビNEXT主催の「転職決定人数」No.1を何度も受賞!

ワークポートはIT系やWEB系に強い転職エージェントです。

他の業種も取り扱ってはいますが、元々IT系に特化していたというだけあって圧倒的にIT系の求人が多く、他にはない独占求人も多くみられます。

また女性に向けた転職サービスも行っており、女性のための専任コンセルジュ(アドバイザー)が「女性が働きやすい求人」を厳選して紹介してくれます。

「手に職をつけて働きたい!」「未経験だけどIT系やWEB系に興味がある!」という人は迷わずワークポートへの登録するようにしましょう。

 

 

スポンサーリンク

-派遣
-,

© 2021 アラサー女の派遣生活