派遣って正社員よりすぐ仕事見つかるし、条件も細かく希望出せるし、結構良くない?
人によるけど…私は派遣やって、二度とやらないと誓ったよ。
私は、20代前半から約10年間派遣社員として働いてきました。
そして辿り着いた結論が「派遣やらなきゃ良かった」「派遣はもう二度とやらない」です。
特に、「いずれは正社員になりたい」と思っているのなら派遣を安易に選ばない方がいいです。
とは言え、派遣にもメリットはありますし、「派遣が向いている」人がいるのも事実。
そして正社員を目指してる人には「最初から計画を持っていれば」派遣になるのも悪くないと思ってます。
まぁ私の場合はそうではなかったので、失敗しました。
そこで今回は、私が実際に働いた上で感じた
についてお話したいと思います。
派遣は辞めたほうがいい?二度とやらないと思った7つの理由
ここでは、私が実際に派遣社員として働いて「嫌だな」と感じたことを挙げたいと思います。
扱いがひどい時がある
派遣先によっては「派遣だから」という理由でいわゆる「雑な」扱いをされることがありました。
具体的には、
- 誰からも仕事を教えてもらえずそのまま放置
- 契約内容にない雑用を任される
- 挨拶しても無視される
- お菓子外しをされる
といったことがあり、精神的に病んだこともありました。
また、中には明らかなマウントをとってくる社員もいて、内心「うっざ…!!」と感じることも多々ありましたね。
もちろんそんな派遣先ばかりではないですが、少なからず派遣社員を下に見てくる人はいるのでその点注意が必要です。
キャリアアップの機会が乏しい
派遣社員の仕事の多くは、キャリアアップにつながらないものが多いです。
そもそも、派遣社員として働いている以上、あまり責任のある仕事を任せてもらえません。
同じ派遣先に3年以上いれない(3年ルール)というものもあるので、次々に新しい仕事を任せてもらえることもほとんどありませんでした。
雇用が不安定
言わずもがな、派遣社員は正社員に比べて雇用が不安定です。
- 長期でも3~6ヶ月更新が多い
- 同じ派遣先には3年以上いられない
- 派遣切りにあうリスクも
契約が更新されなかった、契約満了前に切られた……というケースも考えられるので、突然「収入0」になるリスクが常にあります。
人気の求人だと、ライバルも多い!次の仕事がなかなか決まらないことも珍しくなかったです。
働く環境がコロコロ変わる
派遣社員として働くと、働く環境が頻繁に変わることがあります。
契約期間が満了になると今度は別の派遣先で働くことになるので、そのたびに勤務地や同僚、上司が変わります。
上司がまたクセのある人が多かった!
そのたびに柔軟に対応していかないといけないので、人によってはストレスを抱えてしまうこともあります。
給与が低い
派遣社員は正社員のように「昇給制度」がありません。
なので何年働いても大して給料が変わらない、ということはよくあります。
私も派遣社員1年目と10年目、大して変わらなかったです。
また、一応派遣社員にもボーナスがある(ところもある)のですが、正社員のそれとは違います。
給与については、年齢を重ねれば重ねるほど同年代との差が広がってきてかなり焦りました。(気が付いたら疎遠になってました…)
転職に不利
派遣社員として10年働いてきましたが、いざ正社員へ転職となると派遣社員での就業が不利に働きました。
というのも、企業が新たな人材を選ぶ際、派遣社員としての経験は評価されにくい傾向があるからです。
また、派遣社員としてのメリットが企業から見るとデメリットと映ることも多く、転職活動の際には「派遣に関するマイナスイメージ」を払拭する必要があります。
ちなみに私は何社も落ちました。いずれ正社員になりたいなら、安易に派遣を選ばない方が良いです。
特に20代は注意
世間の風当たりが厳しい
最後に、派遣社員として働くと世間の風当たりが厳しくなることがあります。
派遣社員は、時に「フリーター」や「非正規」などとレッテルを貼られ、冷たい目で見られることも多々あります。
特に親からの理解が得られないのは「あるある」ですね。
うちなんて兄が警察官だから比較されて余計辛かったw
自分なりに頑張って働いているのに「派遣」というだけで色々言われると、まるで自分の存在が否定されている気分になって相当落ち込みます。
派遣にはメリットもある
私的には「二度とやらない」と思った派遣ですが、いくつかメリットがあるのも事実です。
一言で言うと、派遣社員は正社員に比べて「自由度が高い」です!
派遣のメリット
正社員より仕事の責任が軽い
派遣社員は、正社員と比べて与えられる仕事の行動範囲が狭く、責任が軽いです。
具体的には
- 会社の利益に直接繋がる重要な仕事はほぼ任されない
- 成果や結果より「与えられた仕事をしっかりこなしているか」への責任が求められる
- 部署異動や転勤などを要求されることはなく、応じる必要も無い
残業時間もあらかじめ決まったところが多いので、ライフワークバランスを保ちやすいです。
休日に仕事のことを考えて悩むとというのは、ほとんど無かったです!
人間関係が悪くてもリセットされる
派遣社員は、派遣期間が決まっている「身軽さ」があります。
つまり、たとえ派遣先で嫌な人がいたとしても契約満了と共におさらばです。
定年まで一緒にいることがないので「あの人とあと何十年も一緒なのか……」と思い悩むことはありません。
たとえ人間関係を我慢して契約を更新し続けたとしても、「長くても3年」というリミットがあるのである程度割り切って仕事をすることができます。
自分の希望に沿った求人で働ける
派遣社員として働く一つの大きな魅力は、自分自身で働く環境を細かく選べる自由さにあります。
たとえば、派遣求人を探す時でも
- 駅から徒歩5分以内!
- PC作業が多い仕事!
- 始業時間は遅め(10~11時台)!
といったかなり細かい条件を指定することができます。
専門的なスキルを持つ人は、そのスキルを活かすことができる職場を自由に探すこともできます!
自分のキャリア形成やライフスタイルに合った職場環境で働くことができるので、ストレスなく働くことができます。
不満があっても派遣会社が間に入ってくれる
派遣社員と派遣先企業の間には「派遣会社」が入ります。
なので、もし派遣先との間で何か問題が発生した場合は派遣会社が主に介入してくれます。
実際に働いていると派遣先の仕事内容や環境に対して不満を持つことも少なくありませんが、それって直接言いづらいですよね。
ですが派遣担当に相談することで代わりに派遣先と交渉してくれるので、かなり楽!です。
辞める時も派遣先に直接言う必要はないので、余計な煩わしさを感じずに済みます!
派遣に向いてる人・向いてない人の特徴
以上のメリットデメリットをふまえて、「派遣に向いてるな」、逆に「向いていないな」と感じる人はこんな人です。
派遣に向いてる人の特徴
- 新しい環境や仕事に素早く適応できる人
- 人から指示されて仕事をすることに抵抗がない人
- 自分の時間やプライベートを大切にしたい人
- さまざまな仕事や職場を経験してみたい人
- 正社員へのこだわりが特にない人
- 正社員として働くのに不安がある人
- 「スキルや経験を積んでから」正社員を目指したい人
派遣に向いてる人
派遣に向いてない人の特徴
- 仕事の責任ややりがいを重視する人
- 安定した雇用と収入を求める人
- 安定した人間関係を重視する人
- できるだけ早く正社員として働きたい人
それぞれのタイプどちらに当てはまるか、一度チェックしてみてください!
派遣社員で働く時に必要なマインド
そして、いざ派遣社員として働くことになった場合、以下のようなマインドを常に持っておくと心が乱されずに働くことができます。
年齢や立場を必要以上に気にしない!
派遣社員としてさまざまな派遣先に就業すると
- 自分より年下に指導される
- 派遣と正社員で区別される
といった状況に陥ることも多々あります。
ですが、そのたびにいちいち気にしていたって仕方ない!
考えても落ち込むだけだし、だからと言って現状が変わることはないんですから。
ふとした瞬間に嫌な感情が押し寄せてくることもありますが、そんな時は思いきって仕事以外のことを考えて気を紛らわせましょう!
ただどうしても派遣先の対応に不満がある場合は担当に相談してくださいね。
派遣先社員と比べない!
こちらもさきほどと同じ。
派遣先の社員と自分を比べると深い闇に落ちるだけなので絶対にやめましょう。
ボーナス時期、長期休暇などが来ると嫌でも比較してしまいますが、比べても何の得にもなりません。
事実、正社員は派遣社員より待遇が良いことも多いですが、その分大変なことも多いです。
給与や待遇を比較して落ち込みそうな時ほど「派遣ならではの良いところ」を考えて自分の中で折り合いをつけると良いですよ。
新しい環境を「楽しむ」!
派遣社員は派遣先企業で働く期間が決まっており、一定期間ごとに派遣先企業が変わることもあります。
そのため、新しい環境に慣れるたびに、不安や戸惑いを感じてしまうこともあると思います。
ですが、そこでそれをネガティブに捉えてしまうと、新しい環境に馴染むのが難しくなります。
逆に言えば、新しい環境を「楽しむ」ことができれば、派遣社員としての働きがより充実したものになるはずです。
たとえばこんな感じ
- また新しい仕事を覚えられる(スキルが上がる)!
- 新しい価値観や考え方に触れられる!!
正直、新しい環境を、成長する「チャンス」と捉えられると派遣社員は強いですよ!
派遣の「その後」を考えておく!
いずれ正社員になりたいと考えているのなら、(私のように)期間を決めずに「とりあえず今仕事ないから当分派遣で…」と選ぶのはNG。
ずるずる派遣のループから抜け出せなくなります。
できるだけ早く正社員になるためにも
- 派遣の期間をあらかじめ決めておく(短期派遣もあり)
- 働きながら転職活動を始める
- 派遣先での直接雇用制度を確認しておく
- 転職活動に有利なスキルや経験を磨いておく
など、積極的に動くようにしましょう!
派遣に関するよくある質問
派遣とパートどっちがいい?
派遣とパートの違いは、主に以下のようになっています。
派遣 | パート | |
---|---|---|
雇用形態 | 間接雇用 | 直接雇用 |
雇用主 | 派遣会社 | 就業先企業 |
契約期間 | 契約書面通りの期間 | 長期間 |
仕事に対する評価 | 即戦力として求められる | 即戦力として求められていない |
勤務時間・休日 | 派遣会社と派遣先企業で決定 | 就業先企業で決定 |
社会保険・福利厚生 | 派遣会社が加入することが多い | 就業先企業が加入する場合もある |
どちらが良いかは個人のライフスタイルによって異なりますが、
「自分のスキルを活かして働きたい!」
「色々な仕事を経験してみたい!」
「ある程度の金額を稼ぎたい!」
という人は、即戦力を求められる&パートより時給が高い派遣社員が向いているでしょう。
反対に、
「プライベートとのバランスを重視させたい!」
「空き時間を活用して働きたい!」
という人はパートが向いています。
派遣と無期雇用派遣どっちがいい?
通常(有期)派遣と無期雇用派遣の違いは主に以下のようになっています。
派遣 | 無期雇用派遣 | |
---|---|---|
雇用形態 | 間接雇用 | 関節雇用 |
対象年齢 | 求人によって異なる | 20~30代が多い |
雇用主 | 派遣会社 | 派遣会社 |
契約期間 | 有期雇用(3年を原則) | 無期雇用 |
就業先 | 自分で決められる(エントリー) | 基本的に派遣会社が決める |
勤務時間・休日 | 派遣会社と派遣先企業で決定 | 派遣会社と派遣先企業で決定 |
給与 | 時給制が一般的 | 月給制が一般的(大手) |
社会保険・福利厚生 | 派遣会社が加入することが多い | 派遣会社が加入することが多い |
通常の派遣と無期雇用派遣は、契約期間が「あるか無いか」だけの違いだと思う人もいますが、そうではありません。
上の表のように異なる点がいくつかあるので、それを踏まえてどちらにするか選んだ方が良いです。
特に無期雇用派遣は、派遣会社によってそれぞれ特徴が違うので注意してくださいね!
派遣会社を選ぶポイントは?
派遣会社を選ぶポイントは、働く上で何を求めるか?によって変わってきます。
たとえば、
- 全体の求人数ではなく【希望の職種での求人数】が多いか?
- 働きたい特徴に力を入れている派遣会社か?
などを見ると良いです。
「英語を使いたい」「在宅がいい」でも検討すべき派遣会社が違ってきます!
派遣を辞めるタイミングは?
派遣を辞めるタイミングは、契約満了日の数週間~1ヶ月前です。
その頃に担当が派遣先に顔を出す(またはメールが来る)ので、契約満了で辞めたい旨を担当に伝えてください。
私の場合はいつも担当が来てました!(メールは無かったです)
まとめ
私は派遣社員として10年働いてきて、数えきれないくらいの悔しい思いや焦り、劣等感など感じてきました。
ですが、それと同時に自由や身軽さを感じて「楽しいな」と思えた時期があったのも事実です。
そんな経験をしたからこそ言えることは、
- 派遣は「何となく」で選ばない
- メリットと同時にデメリットもあらかじめ知った上で、納得した上で選択した方が良い
ということ。
そうすれば、いざ派遣社員になって「こんなはずじゃなかった」と激しく後悔するようなことはなくなるはずですよ!
それでも派遣!という人へ
\【派遣歴10年】おすすめの派遣会社3選!/
そしてテンプスタッフは「担当の質が高く(担当の差に大きなバラつきがない)サポート力が高い」ともっぱらの評判。
また、就業先が変わっても同じキャリアアドバイザーが専任でサポートしてくれます。
回数制限なく無料で相談できるので、働きながらでも今後のキャリアをじっくり考えることができますよ。
「面談当日に5件紹介を受けた」「面談の翌日に派遣先が決まった」との声もあり、スピーディーな対応には定評があります。
速払いにも対応しており、給料日名に働いた分の給料を得ることも可能。
「できるだけ早く仕事に就きたい」
「早く収入がほしい」
という人は、スタッフサービスへの登録は必須です。
幅広いネットワークによる独占案件を多く持ってます。
登録の際はWEBや電話での面談が必須ではないので、オンライン上でサクッと登録を済ませることができるのも魅力のひとつ。
また専用アプリもあるので、遅刻の連絡や面倒な申請関連もスマホひとつで済ませられるので快適に仕事をすることができます。