紹介予定派遣ってデメリット多いって本当?
興味はあるけど、やめたほうがいいのかな・・・
派遣として働いて、ゆくゆくはその派遣先の社員として働ける「紹介予定派遣」。
「そうなれればいいけど、実際は難しいんじゃない?」
と躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、たしかに紹介予定派遣には数々のデメリットが存在します。
ですが、実際に利用した私の感想としては、そこまで大きなデメリットだとは思ってません。
というのも、デメリットの中には知っておくことで事前に回避できるものもあるからです。
実際、私は紹介予定派遣を経て今の会社に正社員として就職することができました。
紹介予定派遣を実際に使ってみて…正直、この制度を利用しないともったいない!と感じました。
経験上、紹介予定派遣は「次の転職で失敗したくない!」と強く考えている人に特におすすめですよ!
そこで今回は、
についてご紹介したいと思います。
紹介予定派遣を利用するか迷っている人は、ぜひ参考にしてください!
紹介予定派遣はやめたほうがいい?数ある「デメリット」の実態
まず、紹介予定派遣のデメリットは、主に以下のようなものがあります。
紹介予定派遣のデメリット
紹介予定派遣って何?という人は、下の図解をチェックしてね!
必ず正社員になれるとは限らない
まず、紹介予定派遣とは、最初から直接雇用されることを前提に一定期間派遣として働くシステムのことを言います。
通常の派遣との違いは、ずばり「派遣先での採用予定があるかないか」です。
紹介予定派遣として派遣先で働くことになったからと言って、必ずしも正社員になれるとは限りません。
場合によっては、契約社員になる可能性もあります。
契約社員求人の一例
大手求人サイト「はたらこねっと」をチェックしたところ、紹介予定派遣の契約社員登用の割合はおよそ「24%」。
全体のおよそ1/4が契約社員登用と言うことになります。
「はたらこねっと」の条件検索より
「契約社員にはなりたくない!」「絶対に正社員になりたい!」という人は、応募の段階で注意すべきポイントがいくつかあります。
これで100%必ず正社員になれる!とは断言できませんが、少しでも契約社員になる危険性を減らすことができますよ。
求人応募の時点で契約社員を回避する方法
選考が正社員並みに厳しい
紹介予定派遣は、直接雇用を前提にした求人。
いくら最初が派遣社員としてのスタートだとしても、選考自体は正社員並みに厳しいところが多いです。
私は面接官が数人いる面接(自分は1人)、そして筆記試験という流れが多かったです。
ですが、それでも通常の正社員採用よりは長い目で見てくれるところもあり、経験がなくても受かる可能性も十分にあります。
紹介予定派遣を利用している企業によっては、「即戦力」「実績」だけを見るのではなく
- やる気
- ポテンシャル
- 会社に馴染めそうか(その人の持つ雰囲気など)
といったところを重視している企業もあります。
ちなみに私は紹介予定派遣で6つ連続不採用になりましたが、7社目で無事受かることができました。
その時の振り返りや頑張ったこと、面接の内容などは以下の記事にまとめているのでぜひ参考にしてください。
紹介予定派遣の面接で気をつけたこと
よく聞かれる質問と対策
最終的に採用されない可能性がある
数ヶ月派遣社員として頑張って働いてきたのに、残念ながら会社の都合で「採用見送り」になる可能性は0ではありません。
それは、言わずもがな「採用(派遣として)」~「直接雇用になる時期」まで(長くて半年)間が一定期間あるからです。
その間、企業の事情で採用が見送り、または当初と雇用形態が変わる(要は、話が違う)となる可能性があります。
なので「1日も早く正社員になりたい!」という人には紹介予定派遣はおすすめしません。
ちなみに、令和2年度の「労働者派遣事業報告書の集計結果」によると、紹介予定派遣から直接雇用に結びついた人の割合は58%。
ですが、よく見ると①の段階で職業紹介を実施している人が全体の約75%に減っています。
ということは、
つまり、25%は何らかの理由で職業紹介を求めなかったということになります。
そこからの数字でいくと、実際には希望者の7割以上がそのまま直接雇用として雇用されたという結果になります。
この数字を高いと見るか低いと見るかはあなた次第ですが、少なくとも私は「低くはない」と感じています。
ちなみに私やその周りは特に問題なくそのまま正社員になれました。
体感的には、余程のことがない限り(スキルが限りなく低い、周囲とのコミュニケーションが取れない、経営悪化など)そのまま直接雇用されるケースが多い気がしますね。
紹介予定派遣を受けるメリット
一方、紹介予定派遣にはこんなメリットがあります。
紹介予定派遣のメリット
社員になる前に職場の様子を知れる
正直、これが紹介予定派遣の最大のメリットだと感じます。
私の場合、派遣社員として働いている段階(6ヶ月)で
- 「ここで働いたらこの仕事をやるんだ~」
- 「一緒に働く〇〇さんってこういう人だな」
- 「上司の〇〇さん、話してみると案外いい人だな」
- 「将来子供産まれたら△△さんみたいな働き方になるのかな」
といったことを全て「肌で」感じることができました。
実際社員に切り替わる時も、その後の働きぶり(将来の自分の姿)をリアルに想像することができたので、不安なく正社員化を進めることができました。
入社後のギャップがないので、企業も私もお互い安心できたのは大きいです!
大手企業や優良企業が多い
たまに、紹介予定派遣というと「採用活動にお金がかけられない中小企業が多い」という声を耳にしますが、そんなことはありません。
事実、平成29年の「派遣労働者実態調査の概況」(厚生労働省)によると、事業者数が多い企業ほど、紹介予定派遣の制度を「利用したことがある」「知っている」と答えているのが分かります。
事業所規模 | 紹介予定派遣制度を 利用したことがある | 利用したことはないが 知っている | 制度を知らない |
---|---|---|---|
1,000人以上 | 31.1% | 56.1% | 9.7% |
300~999人 | 19.6% | 57.5% | 22.3% |
100~299人 | 15.4% | 52.6% | 30.9% |
30~99人 | 9.7% | 41.2% | 47.6% |
5~29人 | 6.0% | 30.6% | 60.5% |
ちなみに、私が紹介予定派遣で入った派遣先は業界シェアNo1の大企業でした。
普通の転職活動では(スペック的に)受からなかっただろうな……というところです。
また、他に受けた派遣先も比較的大きな企業が多く、「お金がないから紹介予定派遣を利用している」という雰囲気は一切感じませんでしたよ。
(ただ、個人的には中小企業にも良い会社はたくさんあると思ってます。)
また、紹介予定派遣の派遣先の多くはすでに派遣社員が就業しているなど、取引のある企業が中心になるので、明らかな「ブラック企業」はまずないと言って良いです。
派遣会社の手厚いサポートを受けられる
紹介予定派遣を利用すると、通常の派遣と同じように手厚いサポートを受けることができます。
具体的には
- 希望を言えば、条件に合った求人を紹介してくれる!
- 書類添削や面接対策もしてくれる!
- 条件面の交渉を代わりにしてくれる!
- 派遣期間も悩んだら間に入って相談に乗ってくれる!
など。
正直、私は社員になるまで派遣気分が抜けきれずじゃんじゃん派遣担当の方に甘えまくっていました……。
でも、それらを全て受け止めてくれ、2人3脚で「直接雇用されるまで」サポートし続けてくれるので、とても心強かったです。
紹介予定派遣のよくある質問
紹介予定派遣で「事務正社員」を勝ち取る方法
紹介予定派遣の中でも(というか、いつの時代も)人気の「事務正社員」。
ですが、人気がゆえにとても倍率が高く、なかなか職をGETすることができません。
そんな中、何度も落ちながらようやく事務正社員の座を手に入れた私が思う「大切なポイント」は次の5つです。
- 事務案件に強い派遣会社に登録する
- 正社員案件に絞って応募する
- 会いたいと思わせる書類作り
- 筆記試験の対策は欠かさない
- 正社員転職並みに面接対策をする
正直、紹介予定派遣と言えど正社員転職並みの努力をしました。
詳細については以下の記事でまとめていますのでぜひ参考にしてください。
事務正社員を目指すなら「テンプスタッフ」は登録必須
なお、上の5つのうち何より大事なのは①の「事務案件に強い派遣会社を利用する」です。
正直、派遣会社によって運命はかなり左右します。
事務正社員の案件が多い派遣会社で職を探すだけで、紹介される求人の量や質が大きく変わってきます。
求人数が多い分、より自分の希望にマッチした求人を見つけることができます。
そこで私がおすすめしたいのは、大手派遣会社の「テンプスタッフ」です。
テンプスタッフは他社と比べても事務求人が多く、私自身かなり好条件な求人を紹介していただきました。
しかも普通の中途だったら受からなかっただろという大手企業です。
テンプスタッフはもともと事務案件に強いので、登録型派遣も含め多くの企業との繋がりを持っているのも大きな強みです。
「事務で正社員になりたい!」という人は、テンプスタッフの登録は必須ですよ。
\ 5分で登録完了!/
まとめ
紹介予定派遣は魅力的な制度ですが、少なからずデメリットがあります。
ですが、私はそのデメリットを踏まえてもなお挑戦する価値はあると思っています。
今まさに紹介予定派遣の応募を考えている人は、これらデメリット全てをよく考慮した上で前向きな気持ちで積極的に応募してみてくださいね!