こんにちは、さくら(@SakuraToDream)です。
先日、こんなツイートをしました。
個人的な感想ではあるんですが、これ結構当たってると思うんですよね。。。
この件について意外と反響があったため、今日はもうちょっと詳しくお話ししたいと思います。
3年後はどうなりたい?100人アンケートの結果
ちなみに派遣社員は現在、ひとつの派遣先の同じ部署で「3年以上働けない」決まりになっています。
そして3年を過ぎると、派遣会社側は派遣社員(私たち)に対して次の「4つ」のどれかの措置を実施しないといけないことになっています。
- 派遣先への直接雇用の依頼(今の派遣先で正社員や契約社員・バイト社員などになる)
- 新たな派遣先の提供(別の派遣先で派遣社員として働く)
- 派遣元での無期雇用(無期雇用派遣社員として働く)
- その他安定した雇用の継続を図るために必要な措置(雇用を維持した状態での教育訓練、紹介予定派遣など)
ちなみに、私が独自で100人の派遣社員に「3年後、どうしたい?」というアンケートをとったところ、こんな結果になりました。
実に、4人に1人以上が「そのまま派遣先で直接雇用されたい」という結果に!!
中でも、こんな声がちらほら聞かれたんです。
社員並に仕事をしているつもりなので、平等にして頂きたい!
ボーナスが支給される環境で働きたい!
わたしの実績が働いてわかっているはずなので受け入れてほしい。
そう、直接雇用でも「正社員」になりたいという声が多くあったんですよ。。。
そりゃそうだ。私も正社員にしか興味なかったもん。
では、実際にどうなのか
そして気になるのが、その中でどれくらいの派遣社員たちが実際に「正社員」になれているのか?ということです。
データで見る数字
まずはデータで見てみましょう。
少し前のものになりますが、2018年度の実績データによると
派遣社員で直接雇用を希望した人のうち、直接雇用された人の割合は「48.2%」。
その中で無期雇用として採用された割合は「60.6%」。
という結果がでていました。
↓分かりやすく言うと、こんな感じ
こう見ると、希望者全体の3割程度が実際に派遣先の無期雇用として働けているということになります。
「お?意外と多いじゃん?」と思いませんでしたか?
ちなみに私はそう思いました。
ですが、これはあくまでも「無期雇用社員」。
正社員と明記されてないですし、実際に無期契約社員なども含まれているでしょう。
また、2018年度のデータ、つまりコロナ前の状況になります。
なので実際には(そして現在は)正社員になれている人の割合は、これよりもずっと少ないと言ってよさそうです。
体験談(10年)から見る数字
そして次が、実際に派遣社員として働いてきた私から見た数字です。
あくまでも個人の経験なので参考程度にしてほしいのですが、10年で出会った派遣社員の中で、そのまま派遣先の正社員になった人はたったの「1人」です。
その他は、正社員になれずにそのまま契約満了で去っていきました。
- 派遣先の正社員よりも有能な人も
- 「正社員になりたい!」と直接派遣先にアピールしている人も
そして、何を隠そう私も本気で派遣先での直接雇用を訴えましたが、かすりもしませんでした。
なので個人的には「データの数字って本当なの?」と思ってしまうくらい、少なくとも周りで正社員になれている派遣社員は少なかったです。
大手企業では正社員になれない?
「大手企業では、派遣からそのまま正社員になるのはほぼ無理ゲーなのではないか」
これは、私が体験を通して思うこと。
もちろん、全ての企業がそうだとは言いません。
ですが、私が直接雇用されなかった原因のひとつとして、これもあるのかなと思うんです。
ちなみに当時の私はと言えば
- 正社員並みの仕事をこなし、評価されていた
- 直属の上司だけでなく、部長にもかなり気に入られていた
- 周りとの関係もすこぶる良好だった
そして、事あるごとに部長から直々に
「ずっとこのまま働いて欲しい」
と言われてきた会社だったんです。
ですが、いざ直接雇用の話題になると、ササっと顔色を変えて
「それとこれとは話が別だから」
とバッサリ切られてしまったんです。
「あ~、あくまでも派遣でってことか」と絶望しましたね。笑
もちろん、私の能力が足りなかったのが原因の可能性もあります。
ですが、その派遣先は超大手。
これまで派遣から正社員になった人はおらず、中途もすべて「中途採用で入った人のみ」だったので、はじめから「派遣から正社員のルートがない」のではないかと思ってしまいました。
ちなみに「派遣労働者の人事処遇制度とキャリア形成に関する調査」という資料によると、
事業所の規模が大きいほど、正社員になる割合が低い傾向にある
といった内容のことが書かれています。
そしてたまたまかもですが、前回挙げた「派遣から正社員になれたたった1人の人」が働いていた派遣先は、規模の小さめの会社でした。
それらのことから私が辿り伝えた答えは、大手よりは中小の派遣先の方が、派遣社員から正社員になりやすい。
これは多分、間違い無いと思う。
ただ、その時の派遣先の財政状況やタイミングなどで正社員になれないこともありますし、いくらスキルがあっても報われないことはよくありますけどね。
同じくらい、運も大事なのは言うまでもないです。
関連記事【派遣先での直雇用】派遣から正社員は難しい?なれる人の3つの特徴
派遣から正社員を目指すなら「紹介予定派遣」
結局、派遣から正社員を目指す方法として確率が高いのは「紹介予定派遣」じゃ無いかと思ってます。
- 初めから直接雇用を前提で話が進んでる
- そのまま同じ派遣先で働ける
- 3年も待つ必要はない(最長6ヶ月の派遣期間)
というか、いずれ正社員になりたいと思っているのなら絶対こっちです。
ちなみに私は結局、紹介予定派遣で派遣から正社員になりました。
ここの会社は通常の派遣社員もいるのですが、
「正社員になるには、中途採用か紹介予定派遣のみ」
という考えの会社なので、「普通の派遣として入ってたら絶対正社員にはなれなかったな」というのは今でも思います。
下手なことは言いません。
「今の派遣先での直接雇用が見込めなさそう・・・」
と思うなら一転、「紹介予定派遣」で新たな派遣先を探す⇒そこの正社員を目指した方が可能性は高いと思いますよ。
⇩紹介予定派遣については「【流れ~コツまで】紹介予定派遣で人気の「事務正社員」を勝ち取る方法【まとめ】」を参考にしてください。
まとめ
ぶっちゃけ、大好きな派遣先でそのまま正社員になれたらどれほど素敵なことか…!
でも、現状そううまくはいかないことの方が多いです。
「ここ以外は嫌!」という気持ちがあれば、今の派遣先に「正社員以外」で残る道もあるかもしれません。
でも、それよりも「正社員」という気持ちの方が強いというのであれば、さっさと見切りをつけて次に行った方が良いですよ。